病院から退院されたばかりで、
食欲の落ちてしまったKさん。
2~3口召し上がると、
『腰が痛いのよ!トイレに行かせて!』
とお食事モードではありません。
スタッフも声掛けに困っています。
小さな声のヘルパー
「・・・・食べて下さいね・・・・。」
『いらないわよ!気持ち悪いからあぁ~』
沈黙するしかありません。
そこへベテランヘルパーOさんが登場^o^
エルダーホームでは、ヘルパーさんも同じテーブルで
食事をします。
「あら、Kさんこの煮物ダシがよく効いてますよ。
う~んおいしい!
お漬物...野菜がシャキシャキして良い塩加減!
一口いかがですか?
魚は粕漬けですって。ちょっと甘めですか?
一口どうぞ。
あぁ~おいしい!」
と、隣で食べ始まりました。
すると、Kさんも
『このくらいの味でいいんじゃない。』
と食事を始めました。
「そうですか。娘さんも"お母さんはお料理が上手"
とおっしゃっていましたよ。」
『娘も上手よ。』
「やっぱり。」
まわりからも"おいしいね""そうそう"と
声が行き交います。
みるみるお膳がきれいになっていきました。
最後はお薬です。
「これは痛みが取れるお薬です。さあどうぞ。」
歯みがきに行く頃には、大好きな"ふるさと"を
口ずさみながら向かいました。
それからのヘルパーは、グルメリポートのチェックに
熱心になりました。