エルダーホームの2018年7月の日誌

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介護トピックス

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エルダーホームからこんにちは(2018年7月号)

食べることが大好きなA様が体調を崩して入院されました。

92才というご高齢で、もともと車椅子で生活されていたところに

2週間以上もベッドでお過ごしになると、座ることもままなりません。

「静かなのがいいの」

と大好きなテレビもご覧になりません。

もちろんお食事もなかなか進みません。

入院中に「硬い」とか「好きじゃない」とお食事量が落ちたとのこと。

「やっぱりエルダーのお粥はおいしい」

と笑顔をお見せになるもののほんの何口かしか食べられません。

「もう少し食べないと力が出ませんよ」

とお声をかけても

「食欲がないの」とか

「動かないからお腹すかないのよ」

などとお答えになります。

そして決まって

「今までありがとね」とヘルパーの手を握るのです。

せっかく病気が治っても、このままでは体が持ちません。

ご家族様とご相談し食べられる物は何でもいいので

お腹に入れていただこう!とヘルパーの奮闘が始まりました。

カステラ一口、プリン二口...カステラは三口食べられました!

と日々報告が入ります。

そうして二か月が経ちました。数日前からテレビがついています。

お食事も半分以上、おやつのプリンや水羊羹も一度に食べられるようになり、

介助後の「今までありがとね」が、

ただの「ありがとね」に変わりました。

「たくさん食べられるようになりましたね」

とお声をかけると

「エヘヘ...^o^」といたずらっ子のような笑顔で

「そーなのよ!お迎えを待っているだけなのに、

何を食べてもおいしくって困るの」

思わず吹き出してしまいました。

 

2018年7月20日