K様は、今月お誕生日を迎えられ、99歳になられます。
先日の日曜日、ご家族がお集まりになり、たくさんのごちそうや花束をお持ちになって、白寿のお祝いをなさっていらっしゃいました。
他の入居者様も、いつもいたわって下さり、
「あら...今日はいい顔色しているわよ。」
「あ~よかった!全部ご飯食べられたわね。」
など、口々に声をかけて下さいます。
K様はお耳が遠いこともあり、にこにこしてうなずくか、小さな声で「はい...。」とお答えになります。
ところがある日のお食事の後、突然K様が、
「みなさん!私は今夜、あの世に逝きます。ころりと逝きます。明日はお会い出来ません。ありがとうございます。」
さほど大きな声ではありませんが、はっきりとおっしゃいます。
周囲の方々も驚き、本気にしていいやら、なんと言って良いやら、言葉がでません(^^;)
それを聞きつけたスタッフが、
「Kさん、お薬がまだですよ。これは寿命が延びるお薬です。ちゃんと飲んで下さいね。」
といつものお薬を渡しました。するとK様
「みなさん!ころりと逝けなくなりました...明日もよろしくお願いします。」
ああ~本気にしなくて良かった...^o^
99歳には、どうにもかないません。