エルダーホームの2020年2月の日誌

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エルダーホームからこんにちは(2020年2月号)

入居者様の会話は元気だった昔の話になります。

A様とB様のやり取りです。

Tさんの頭、勘三郎さんにそっくりね」

「勘三郎さんて何と言いましたか」

「忘れました。・・・思い出せません」

「歌舞伎は昔行きましたよ。空襲警報が鳴ると緞帳が下りるのよ」

「そんな昔歌舞伎をご覧になっていたの?」

「はい」

「危ないですね。早く逃げないと・・穴は有ったのですか?」

「穴はあったわよ。そこに逃げたのよ皆で・・!」

ヘルパーも

「それは大変!早く逃げないと!

と思わず戦時中モードになってしまいます。

こんどはC

「昔ね、主人の転勤で福岡に行っていたとき

島津邸に行ったの。

海の近くでひまわりがそれはそれはきれいに咲いていたわ。

あなたも一度行ってごらんなさい。」

「そんなに素敵なところですか?」

「はい。ひまわりの花が咲いている時に行かないと駄目ですよ。」

ヘルパー「私も行ってみたいですねぇ」

そこへ突然D様

「今日は帰らせてください.

お父さんが心配しているから『なんで帰って来ないの!って

心配していますから」

(ご主人様は疾うに冥界へ)

「明日息子さんと帰ったらいかが?ところで

今おいくつになられたのですか?」

82歳!(実は92歳です)」

「やっぱり、息子さんと帰るのがいいですよ」

「もう諦めました。帰ったらお父さんが怒っているよ。

もう明日からここに来ないからね」

皆さま笑ったり泣いたり、嚙み合わない会話(^。^)

でもお話ができる環境は、気持ちが晴れ晴れしますよね。

一緒に笑ったり、感心したり、怒ったりヘルパーさんも共に暮らしています。

2020年2月12日