エルダーホームのエルダー通信

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エルダーホームからこんにちは(2020年5月号)

ホームの近くにある公園の桜が満開となりました。

毎年恒例の『お花見食事会』が今年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。

外出も出来ません。皆様少しずつストレスがたまってきているのでは...と心配です。(~_~)


ある日のことです。入浴後、女性の入居者様数名が

ホールのソファで食事会についてお話しをされていたようです。

そこへ通りかかったヘルパーに

「食事会に出かけられないなら出前を取ったら

どうかしら?私は握りずしが食べたいわ」

S様が提案すると、I様は

「私はやっぱりうな重かな」

と早くも嬉しそうです。

T様は昨年食事会で召し上がったお食事を覚えていた

ご様子で

「私は今年もお花見御膳でお願いします」

とにっこり。

「あなたは何がいい?」

と聞かれたヘルパーが

「私なら大好きなラーメンでしょうか^^」

と答えますと

「ラーメンはだめよ。のびちゃうから」

「安上りでいいわねぇ」

「私が出してあげるからもっと良いものにしなさい」

とにぎやかです。

花より団子!?

食べ物の話になると盛り上がる女性たちの笑顔にホッとするひとときでした。(*^^*)

日時:2020年5月10日 PM 06:38
エルダーホームからこんにちは(2020年4月号)

節分が近づいたある日、スタッフが食堂の壁一面に鬼ヶ島を、

その上に桃太郎とお供の犬・猿・雉、対する大きな赤鬼の絵を

描いてくれました。

赤鬼は、天井から覆いかぶさるように配置され、

怖い顔が更に怖く見えます。


これを見た入居者様

「ひゃ~!おっきいね」とA様。


「あら、小さく犬もいるよ」とB様。


「桃太郎頑張れだね~!」とC様。


あれやこれやと皆さまの良い話のタネになりました。


「上手に作ったわよね~」

とヘルパー長にお声がかかりました。


「有難うございます。」(^-^)


「ところであの赤鬼のモデルは誰だと思います?」


とヘルパー長。顔を見合わせた3人が、揃って指さしたのは

なんとヘルパー長でした!

ヘルパー長のちょっとしたいたずら心が仇となった一幕でした。(≧▽≦)

日時:2020年4月16日 PM 01:32
エルダーホームからこんにちは(2020年3月号)

先日、夜間想定の避難訓練を行いました。

何日も前から告知し、前日の昼食時には皆様の前で説明します。

「明日の避難訓練の説明をしま~す!」

ヘルパーが話し始めると、すかさず94歳のA様から

お声がかかります。

「何時から?」

「2時からですよ」

(貼り紙見てないのねぇ・・・)←心の声

「熟睡していて起きなかったら参加しなくてもいい?」

「大丈夫!ちゃんと起こしますよ」

(お昼寝しないで待っていて欲しいなぁ)

「パジャマのままじゃ寒いわよねぇ」

今度は85歳のB様です。

「わざわざ着替えなくていいですよね?」

ん?

「だって夜中でしょ!?」
「昼の2時ですよ」

(あ!そういう事ね)

当日のお昼にも再度ご説明し、後は本番を待つだけ、

ですが何となくイヤな予感が......

B様のお部屋へ伺うとさすがに洋服のままでしたが爆睡中です。

「起きましょうね!もうすぐ始まりますよ!」

「あら、寝ちゃったわ!大変!」

次にA様のお部屋へ伺うと、やはり布団に入っていますが、

お声を掛けるとガバッと布団をめくられて......

(ん⁉)

なんとパジャマ姿です!(え⁉いま何時⁉)

「パジャマは着替えましょうね」

(間に合うかしら......!)

着替えも無事に終わり何とか間に合いました。

さて......

「避難してくださーい!」

ドアを開けながら声を掛けて回ると......

「まだ終わらないのよ!」

「もうちょっと待ってて!」

A様B様共に、お化粧直しの真っ最中でした(待てません!!

 

日時:2020年3月16日 PM 05:28
エルダーホームからこんにちは(2020年2月号)

入居者様の会話は元気だった昔の話になります。

A様とB様のやり取りです。

Tさんの頭、勘三郎さんにそっくりね」

「勘三郎さんて何と言いましたか」

「忘れました。・・・思い出せません」

「歌舞伎は昔行きましたよ。空襲警報が鳴ると緞帳が下りるのよ」

「そんな昔歌舞伎をご覧になっていたの?」

「はい」

「危ないですね。早く逃げないと・・穴は有ったのですか?」

「穴はあったわよ。そこに逃げたのよ皆で・・!」

ヘルパーも

「それは大変!早く逃げないと!

と思わず戦時中モードになってしまいます。

こんどはC

「昔ね、主人の転勤で福岡に行っていたとき

島津邸に行ったの。

海の近くでひまわりがそれはそれはきれいに咲いていたわ。

あなたも一度行ってごらんなさい。」

「そんなに素敵なところですか?」

「はい。ひまわりの花が咲いている時に行かないと駄目ですよ。」

ヘルパー「私も行ってみたいですねぇ」

そこへ突然D様

「今日は帰らせてください.

お父さんが心配しているから『なんで帰って来ないの!って

心配していますから」

(ご主人様は疾うに冥界へ)

「明日息子さんと帰ったらいかが?ところで

今おいくつになられたのですか?」

82歳!(実は92歳です)」

「やっぱり、息子さんと帰るのがいいですよ」

「もう諦めました。帰ったらお父さんが怒っているよ。

もう明日からここに来ないからね」

皆さま笑ったり泣いたり、嚙み合わない会話(^。^)

でもお話ができる環境は、気持ちが晴れ晴れしますよね。

一緒に笑ったり、感心したり、怒ったりヘルパーさんも共に暮らしています。

日時:2020年2月12日 PM 01:41
エルダーホームからこんにちは(2020年1月号)

今日は、入居者様と職員と一緒に、お買い物ツアーに出かけました。年に2回のお買い物ツアーは、車椅子もなんのその!広い商業施設の中を闊歩します。まずはお洋服や靴下をお買い物です。女性の方は特に幾つになっても、おしゃれな洋服を買いたい様です。暖かそうで素適なカーディガンを購入されたAさんは、

「とても似合っていますよ」

と声をかけられますと、嬉しそうに

「お正月に新しいのを着ましょうかね^^」

とおっしゃっていました。

昼食は、フードコートです。お寿司・うどん・焼き立てパン・チャーハン・餃子・スイーツ等、お好きな物を購入されてテーブルに並べます。皆さん"美味しいわ"と完食されました。

普段あまり食の進まない方も沢山召し上がって下さいました。

食後は、100円ショップでお買物です。

「どれもこれも全部100円なの!?」

「見ているだけでも楽しいわね~」

と皆さん袋一杯に買い物をしてツアーは終了です。帰りの車の中では、

「楽しかった♪また来月も行きたい位ね!」とBさん。

少しきつくなったズボンを触って、

「ちょっと食べ過ぎたかしら・・・」

とCさん。

笑顔と笑いがあふれるツアーでした。

また次回も元気で皆さんご参加して下さいね
日時:2020年1月14日 PM 02:58
エルダーホームからこんにちは(2019年12月号)

 Mさんが3週間の入院から戻っていらっしゃいました。お変わりないご様子にほっといたしました。

 お昼になるとMさんに皆さんから声がかかります。

「おかえり~良かった、良かった!」

「無理しないのよ」

「今日は寝てなさいよ」

 周りの方々がお世話をはじめ、Mさん照れ笑いです。さて、お食事が始まり、皆さんが食べ始めてもMさんお箸も持ちません。

「あら、Mさんどうなさったの。召し上がらないの?」

「そうね・・・私お腹いっぱいだから、貴女が食べて」

とお膳を差し出してきます。

Mさん、どうにもお食事が進まないご様子です。

スタッフが

「このお魚良い味に煮えましたよ、召し上がってみてください」

と声をお掛けしても、お箸でチョンチョンとようやくひと口です。

(困りました・・+。+)

するとお仲間の皆さんが

「さあ、食べましょう。お食事戦闘開始よ!!ヘルパーさんと戦うには体力よ!^^食べようね!」

「負けてられないわよ」

Mさん、ふふっと笑うと、少しずつ召し上がり始めました。

こうして退院後のお食事戦闘が幕を開けました。

そして123日と皆さんの励ましのかいもあって少しずつですが、お食事量が増えて、1週間後には前と変わらず、お仲間と談笑しながらお食事されるMさんの姿がみられる様になりました。

お仲間の存在は偉大ですね。(^。^)

日時:2019年12月18日 AM 11:12
エルダーホームからこんにちは(2019年11月号)

 エルダーホームのハロウィンパーティーは

毎年恒例となり、今ではご入居の皆様もヘルパーの

仮装を楽しみにしてくださっています。


ハロウィンの飾りつけをしていますと

I様とK様が通りがかりました。

今年ご入居のI様が

「あら、こうもりが飛んでいるわ。ちょうちんも

飾ってあるわよ。賑やかねぇ、何が始まるのかしら」

と不思議そうです。

するとK様がI様の耳元で

「ハロウィンよ」

と説明なさっています。

その後もお二人はソファに腰掛け

「かぼちゃに顔があるわ。がいこつのお面もあるわ」

とお互いの顔へお面を当てて楽しそうに大笑いなさっています。K様は

「外国のお祭りなのよ、そしてお菓子を頂けるのよ」

I様に教えています。I様は

「楽しみ~♡」

と嬉しそうです。お二人の会話にヘルパーも思わず

笑顔になります。

がいこつのお面を飾ろうとするヘルパーに

赤いリボンを見つけたI様は

「これを付けてあげて」

と差し出し、お二人のご協力もあって賑やかに

飾りつけが出来ました。

日時:2019年11月15日 AM 11:46
エルダーホームからこんにちは(2019年10月号)

最近、高齢ドライバーによる事故のニュースが毎日のように報じられています。

先日もお食事時にそんなニュースが流れました。

「何で周りが止めなかったのかねぇ」

とか

「いや止めるんじゃなくて、免許を取り上げなきゃいけないだろ」

などの声が聞こえてきます。

「いや~みんな自分が年寄りになったことに気が付かないんだよなぁ」

と苦笑いされているのは、先日居室で転んでしまい

「年取ったんだよな」とショックを受けていた90歳のAさんです。

「ここに入ってから免許の更新をしなかったことを

早すぎたかなと後悔したけど、その分歩くようになったら

健診の数値も正常になってかえって良かったよ」

とまだまだ元気な76歳のBさん。

そんな中シニアカー(・・・・・)ライフをエンジョイしている92歳のⅭさんは、

実は車に未練があるようで

「自動運転の車ならまだ運転できるな、買うかなぁ」

と真剣な表情で思案中です。

「今更やめときなよ」

と周りからも声が...

「だって自動運転なら、事故を起こす心配もないし...よし買うか!」

とちょっとニンマリ。

「あら!?Cさん確か免許返納されたんですよねぇ??」

思わずヘルパーがツッコミます。

「ハンドルに触らないのに免許なんか必要ないだろ」

「ダメに決まってるでしょ~‼((+_+))

皆様からも笑いとともに総ツッコミされたCさんでした。

日時:2019年10月16日 PM 12:26
エルダーホームからこんにちは(2019年9月号)

W様は97歳の誕生日を迎えられました。

娘様孫様が訪れお祝いに花やカードを持参すると

「ありがとう。私は幸せ者だわ。」

とおっしゃいます。

週末に仕事を終えた息子様ご夫婦が訪れるとお嫁さんが、

「お母さんご飯は食べ過ぎたらいけませんよ。身体の調子を見ながらね。」

と言います。

「うちの嫁さんいい人でしょう。」

「良く気が付きます。」

「私は大好きです。」

排泄介助にヘルパーが行くと

「ありがとう。面倒な事をさせて...助かりました。」

食事の時は必ず手を合わせて

「今日も美味しい物が食べられて幸せです。」「味付けも良いし量も丁度いいです。」

入浴の時には

「お風呂に入れて気持ちいいです。皆さんが一所懸命なさってくれるのでありがたいですね。」

またある日、W様と病院でなかなか来ないタクシーを待っていると、付き添いのヘルパーに

「あなたと話ができる時間をたくさん与えてもらって良かったです。」

いつもどんな時も感謝と思いやりと愛情に満ちた言葉をかけてくださいます。

100歳まで頑張らなくちゃね。」

誕生日の感想です。

これが長生きの秘訣なのでしょうか。人生を嘆いたり愚痴をこぼしてばかりではいけませんね!

Wさんと接する度にヘルパー皆、年を重ねたらこうありたいと思う日々なのです。なかなか出来ませんけどね(*^_^*)

日時:2019年9月16日 PM 03:50
エルダーホームからこんにちは(2019年8月号)

エルダーホームでは、年に3回の防災訓練を行います。

本日は、風水害想定の訓練日です。

昼食後に


「本日15時前後に、風水害を想定した訓練を行います。

職員が伝達に行くまでは、居室にてテレビを

ご覧になる等、普通にお過ごしください」


とお伝えしました。

時間をはっきりお伝えしないのは、

以前『14時から行います』お伝えしますと、

13時30分頃には、皆さん避難をするのに廊下を

歩かれて、訓練にならないからです。

訓練の前に、内科の往診の日でもありました。

先生と廊下を歩いていますと、Aさんの居室ドアが

開いていました。中を覗き込むと、

Aさんはヘルメットをかぶり、首にタオルを巻いて、

椅子で眠り込んでいました。

そのヘルメット姿を見た先生はびっくりした顔で


「いつもこんな感じでお昼寝をされるのですか?(笑)」


「いいえ、往診後に防災訓練があるので、

準備万端でお昼寝されたようですね^^」


「急に起こすとびっくりされるわね。

往診は一番最後にしましょう(^_-)-☆」


と先生の計らいで最後にみていただくことになりました。

 訓練は、『最大級の台風が接近しています。

風台風のようです。皆さん、窓・カーテンを閉めて、

靴を履き、各階ホールにお集まり下さい』と、

職員が的確に誘導し、安心・安全に防災訓練は

終了しました。

もちろん、ぐっすりお昼寝をされていたA様も

元気にご参加下さいました(*^_^*)

日時:2019年8月16日 PM 04:33
エルダーホームからこんにちは(2019年7月号)

A様は94歳のお誕生日を迎えました。

今日は娘さん家族とお祝いのお食事会です。


「曽孫に会えるのは楽しみだネェ。」


と嬉しそうに話します。


「でももう年だからこれが最後かもしれないネェ。」


"これが最後かも..."はA様の口癖なのです。


「今日はお寿司を食べるのヨ。」


と笑顔です。さてお迎えの車が到着し、

さぁ出掛けようとすると、


「トイレから出て来ないんです。

予約をしているのに間に合うかしら...」


との声にようやく顔を出したA様。


「年寄りは時間がかかるんだヨ。」


「急がせると出るものも出なくなっちゃうヨ

。ネエ~?」


いつもの娘さんとのやりとりに

お孫さん、曽孫さんと大笑い。

賑やかなA様家族に、ヘルパーも笑顔になります。


「いつもうるさくてすみません。」


と娘様も苦笑いです。娘さんに急かされながらも、

曽孫さんに手を引かれ


「行って来るね。」


と満面笑顔のA様でした。

お祝いのお食事会からお帰りになったA様はとてもご機嫌で


「あ~おいしかった。楽しかった。

今度はステーキにしようかしら!」


え~!『もう年だから...これが最後かも』

なんて言っていませんでしたっけ...!!

日時:2019年7月11日 PM 03:43
エルダーホームからこんにちは(2019年6月号)

 ホームでは毎日11時ごろから食堂に懐メロがかかります。

皆さんお集まり下さいの合図です。

時間を見計らってご自分でいらっしゃる方、

スタッフにベッドから起こしてもらっていらっしゃる方、

様々です。


 ほとんどの方が集まり、皆さん口ずさんで下さいます。

何曲目かに島倉千代子さんの"この世の花"が

かかりました。


『あ~か~く咲く花~♫青い花~♫』


皆さんご存知で一段と声が大きくなりました。

 そして、"初恋の花~"のくだりになったところで

マイクが向けられます。


Aさん、Aさんの初恋はおいくつですか?」


急に聞かれたAさん


「えっ、知らないわよ...。」


「じゃあお隣りYさんはおいくつの時ですか?」


「わ・す・れ・た!」


「あら、上手くにげましたね。それでは...。」


マイクを向ける前にNさんから声が上がります。


「7才よ‼」


歌も止まってしまい、静かになった途端、


「え~。」


「うっそ~~。」


「ほんとに~。」


一斉に声があがりました。


「本当よ。初恋は覚えているものよ!」


Nさん89年前の初恋を覚えているとおっしゃるのです。

 96才の今でも元気でおちゃめなNさんですが、

おませさんでもあったのですね。

日時:2019年6月14日 AM 11:43
エルダーホームからこんにちは(2019年5月号)

4月に皆さまお待ちかねの「春のお食事会」に行きました。


桜の季節ですが、花より団子ということで、桜は車中よりお花見を

しみながらお食事処にむかいます。


お店に着き、着席すると皆様早速メニューにくぎ付けです。

天ぷら・うな重・お刺身御膳・パフェ・あんみつ・・・

さてさて、とてもにぎやかにご注文がはじまります。

早速ビールで乾杯されているのは男性陣。

この時ばかりは笑顔がとろけそうです。

ご注文のお料理が各テーブルに並びだすと


「まぁきれいねぇ!」


「豪華だこと!食べきれるかしら!」


「やっぱりこのお膳で良かったわ!」


にぎやかな「かしまし娘」の3人様・・

失礼「仲良し3人娘」でした。


一通りお食事を終えたころ笑顔に反して後悔のお声が・・・。

お隣のテーブルを見ながらY様がつぶやいています。


「やっぱりうな重にすれば良かったかしら...。

これ(ひつまぶし御前)もおいしいけど・・・。

でもやっぱりうな重・・・」


「決めた!次は絶対うな重にするわ!」


良かったです。次回のお食事会のメニューが決まりました("^ω^)

次回も皆んなで元気にお食事会に出かけましょうネ^^

日時:2019年5月17日 PM 12:08
エルダーホームからこんにちは(2019年4月号)

ある本によると、介護職員にとって大変な利用者様は

「体重の重い人」「性格の悪い人」だそうです。

新しい方の入居が決まると職員もドキドキです。


A様は、長年連れ添った奥様が急に入院され

ホームに急遽入居することになりました。

入居された日娘さんから

娘様「お父さん。お母さんが入院している間ここでご飯を

食べたりお風呂に入ったりして頑張ってよ」


A様「ああ‥」


娘様「ひとりじゃご飯作れないでしょう」


A様、ベッドに横になりただ黙っています。

淋しいのか、気分も沈んでいるようです。


ヘルパーもそっと見守りしていました。

日が経つにつれ介助に伺う事が多くなりました。

いつも食事が済むと、皆様が集まるホールにお誘いしても

行きたがらず、すぐに居室に戻りベッドに横になられます。


或る日ヘルパー室にA様が座っています。


ヘルパー「はい、4×6は?」


A様「24


ヘルパー「8×8は?」


A様「64


ヘルパー「忘れていませんね。正解です!」


大人の脳トレドリルをやっていました。

昔事務の仕事をされ計算は得意だったとの事です。


A様「あれ(奥様)が強くてしっかりしていたから何もしなかったんだよ」


ヘルパー「奥様は厳しいですか?」


A様「厳しいよ。オレはいつも命令されているよ。

        スーパーへ行ってこれ買って来て。あれ買って来てって」


職員皆笑ってしまいました。


ヘルパー「あら、どこの家でもお父さんはそうですよ」


A様「そうかい。オレは自分で何も出来ないから、ここでお世話になるよ」


何だかしおらしいお姿に職員も奥様が退院される日まで

しっかりお世話して差し上げなければという気持ちになりました。


入居者様と職員、お互い心を寄せて行くにはそれなりの時間がかかります。

ご縁があってホームに来られる方。一つ屋根の下に住む家族のように、いつも思いやる人となれるよう願っています。

 

日時:2019年4月15日 PM 04:17
エルダーホームからこんにちは(2019年3月号)

 私は、入居者様からいろいろな呼び方をされます。

ヘルパーさん・お母さん・ママさん・親分・親方等です。

 私、60才は過ぎております。

私の体形から親方と呼ぶのかもしれませんが、

女相撲取りではございませんと思いつつも、

呼び方などかまいません。入居者様が安心して

安全に穏やかに過ごされるようにする事が

私の仕事と考え、今日もパワフルに仕事をしております。


 今日は居室へ伺い生活援助です。

洗濯をして、干す時はおしゃべりをしながら

一緒に干します。雑巾で床拭きを始めると


「他の人は棒みたいのでやるけど、

雑巾で拭くあたり昔の人だね(笑)」


と言われながら、その後は二人で居室の整理整頓。


「さっぱりしたね!ありがとう^^」


と言って下さいました。

私は入居者様の自立支援の仕事が好きです。

入居者様の為に、レクリエーションを考えたり、

おやつを考えたり・・・


『楽しかった!』『美味しかった♪』は、

生きがいにつながると思っています。

 今日も、優しいお母さんや、頼れる親方になろうと思います!(*^^)v

 

 

日時:2019年3月15日 PM 12:21
エルダーホームからこんにちは(2019年2月号)

朝晩の冷え込みも厳しいこの頃です。

食堂でお茶を飲みながらAさんとMさんとIさんが

お話されています。


Aさん「温かい鍋が食べたいわネ。カキを入れて」


お隣席のMさん、頷きながら「いいネ」と笑顔で一言。


Iさん「刺身が食べたいワ」


「いいネ」と再び頷くMさん。

美味しい話で盛り上がっているようです。


Aさん「ヘルパーさん!」


何を言われるのかドキッとすると、


Aさん「昨日のお汁粉美味しかったワ」と笑顔。

Mさんもお隣で「うんうん」と頷いています。


昨日は鏡開きでお汁粉を召し上がって頂きました。


Aさん「もっとたくさん食べたかったワ。」


ヘルパー「でも体重が増えますよ」


Aさん「あら、それは困るわね。でも美味しい物が

    食べたいのよ」


会話を聞いていたMさんが、


「では皆さん一緒に70㎏を目指しましょう!!」

とひと言。


思わず目が点になるヘルパーさんでした。

日時:2019年2月13日 PM 12:47
エルダーホームからこんにちは(2019年1月号)

きょうの詩吟&カラオケの時間です。

詩吟講師のHさんと一緒に、先ずは「川中島」を吟じます。

終わりには、黒田節入りの「名槍日本号」です。

15分程で、いつものようにカラオケに入ります。

きょうは、「」で始まる題名の歌にしましょうか。

講師の提案に、皆さんから「みかんの花咲く丘」が出ました。

早速曲をお掛けして一緒に歌います。


次は何にしましょうか。


上げてごらん夜の星を」(坂本九)曲が掛かると

一緒に歌い、音楽に合わせて体操をする方も。

カラオケの歌本を見ながら「町十三番地」(美空ひばり)

の見える丘」(平野愛子)

ちづれ」(牧村三枝子)と次々に歌いました。

さて、お仕舞の時間が近づいてきました。


最後のリクエスト有りませんかと、

声をお掛けしましたら、

N様が「祭りマンボ」とおっしゃいます。

空ひばりですね。おまけしちゃいましょ。(^ ^)

日時:2019年1月15日 PM 12:21
エルダーホームからこんにちは(2018年12月号)

「パ!タ!カ!ラ!・パ!タ!カ!ラ!」


食堂から元気な声が響いてきます。

お食事前、嚥下機能のために行っている『健口体操』です。

音頭を取っているのは背のスラッとしたヘルパーのSさんです。


「はい、お疲れ様でした!お食事までもう少しお待ちください」


と締めくくると


「いいわねぇ...」


と声が...。91歳のⅠ様です。


何が『いい』の?」


近くにいた小柄なヘルパーのTさんがお聞きします。


「背が高い人って羨ましいわ。私150㎝しかなかったから...

今はもっと縮まってるはずだけど...

子供のころから毎日牛乳飲んでいたけど

途中で止まっちゃったのよ」


「高くなりたかったの?」


「もっと大きくなりたかった!せめて160㎝位は欲しかったわ」


「私も同じよ!」


「子供のころ運動はしたの?」


「しなかったのよ」


「勉強ばかりしてたの?」


「それもしなかったのよ」


「じゃあ何してたのよ?」


「あら...寝てたのかしら...変ね、『寝る子は育つ』っていうのに

何で大きくならなかったのかしら⁉」


大きな声の二人の会話に周りの方も思わず爆笑です。

和やかな雰囲気の中、今日もお食事が始まるのでした。

 

日時:2018年12月16日 PM 12:59
エルダーホームからこんにちは(2018年11月号)

 今年もぶどう狩りに行きました。

秋晴れの絶好のぶどう狩り日和でした。

参加される皆様は朝からうきうきと嬉しそうです。

ヘルパーは、車椅子は何台持っていくか。

シルバーカーはどうするか。何回も打ち合わせをし準備しています。


車に乗り込みさあ出発!

いつも「家に帰ります」「ちょっと出かけて来る」と言っては

戻れなくなってしまうS様もご一緒に出かけます。

ヘルパーはS様が車を降りてどこかへ行ってしまったら

どうしましょう・・・と心配顔です。


園に到着。

S様は皆さんの飲まれるお茶やコップが入ったバックを持って

にこにこと車から降りて来ます。


ヘルパー「あら、S様すみません。お手伝い頂いて」


「大丈夫!任せなさい。今日はバッグは僕が持つから・・!」


はっきりおっしゃいます。

昔もこうしてご家族の為に、頼もしいお父様だったのでしょう。

心配ご無用でした。


さて、ぶどう狩りでは


「すごいね。こんな風にしてぶどうは、つるを作るのね」


「おいしそうなぶどうばかりだ」


「涼しくて気持ちいいね」


おいしいぶどうを食べながら話します。

食事はいつもなかなか進まないF様もあっという間にぶどうを食べて

しまいました。

ヘルパーも「ご飯もこんな勢いで召し上がってくださるといいですね」と

笑いながら話しています。


帰りは車窓を眺め


「この病院昔入院していたことがあるんだよ」


「そうですか」


K様は工事現場のブルドーザーをじっと見てほほえんでいます。脳梗塞を患ってから言葉を発することが出来なくなりました

「昔工事現場で働いていたんですよね?」

とヘルパーが伺うと「うんうん」とうなずきます。


O様は、公園が見えたら「ここ昔来たわ!娘と一緒に」

楽しかった頃を思い出していただけたようです。


「来年も又行きたいね^^」と。

"皆さんご一緒にまた来年も行きましょう"

 

日時:2018年12月 6日 PM 12:58
エルダーホームからこんにちは(2018年10月号)

8月末、花火大会をエルダーの駐車場で行いました。

昼間の暑さも、午後6時半を過ぎると落ち着き、

心地よい風が吹いていました。


「久しぶりの外は気持ちいいね」


「夜に外に出るのは、去年の花火大会ぶり」


「昼間はまだ暑いけど、夕方は気持ちいいね

秋も近いね」


と、皆さんおっしゃっていました。

入居者様・職員・職員の家族と総勢34名の

花火大会です。


線香花火をそれぞれ持ち、

「キレイ・すごい」の声が沢山聞こえ、

また「懐かしわね」「良く子供たちとしたものよ!」

等と共に楽しげな声もあがります。


次に赤・緑・黄色の打ち上げ花火をあげ、

最後に百連続打ち上げ花火が打ち上がりました。

皆さんと一緒に

「たまや~」

「かぎや~」

と空に向かって掛け声をかけました。


今年の夏は厳しかったですが、また皆さんと

花火が出来て良かった♡と思えた夏の終わりの1コマです

日時:2018年10月15日 PM 04:50
エルダーホームからこんにちは(2018年9月号)

今年は、猛暑が続きました。

命にかかわる危険な暑さと言われ、テレビでは連日

熱中症注意報が出されていました。


Aさんは先日、脱水気味で主治医の先生から

ご注意がありました。


Aさん、水分をとっていますか?」


とヘルパーが声をかけると、


『飲んでいるよ。』


と答えますが、湯飲みのお茶はまだまだ沢山残っています。

大正生まれの気丈なBさんは、エアコンがお嫌いです。


「エアコンをいれますよ。」


と言っても


『体が冷たくなるのよ』

『私は冷房が嫌いなのよ』


とご自身でスイッチを切ってしまい、日中でもエアコンを

使おうとしません。


AさんもBさんもこのままでは熱中症も目の前です。

そこで、本日勤務のヘルパーさんが入れ替わり立ち代わり


Aさん水分を取ってください。」


Bさんエアコンを入れていきますね。」


とお部屋に伺います。

最後にはBさん根負けして


『仕方ないわねぇ^o^


とニコニコしながら言って下さいました。

Aさんは、ヘルパーの顔を見ると、お声掛けをするより先に、


『ちゃんと飲んでいるよ。』


と湯飲みを持って中身を見せて下さいました。



スタッフルームでは、


「全員元気で猛暑を乗り切りましょう!

 エイエイオー!!」


と大きな声が響いています。

日時:2018年9月13日 PM 03:15
エルダーホームからこんにちは(2018年8月号)

「研修...全部終わりました!本当に大変でした。

行くだけでも大変なのに、次から次と講義と課題で

頭がいっぱいでした。」


Hさんが報告に来ました。

Hさんなんと60歳にしてケアマネージャーの試験を受け、

合格してからの研修がやっと終わったのです。


 実はHさん昨年も受験し残念な結果に終わり、

今年再挑戦したのです。

 Hさん打ち明けてくれました。

昨年は失敗したので今年は神頼みと娘さんに

連れられて都内の某有名な受験の神様にお願いに

出かけたそうです。

 神社に行くと受験シーズンで境内は

親子連れでいっぱい。なんとか賽銭箱に近づこうにも

近づけない程だったそうです。


「いつもは5円なんですよ!でも今回は神頼みなので、

百円!百円にしたんです!」


 Hさん届くかな...と思いながらも

百円でよーくお願いし、帰ろうと石段のところまで来ると、

足元に百円が落ちているのを見つけてしまったそうです。

娘さんに

「〇子(娘さん)、神様に百円返却されちゃったよ!

よこしまな心は神様受け付けてくれないんだね。」

 

 そして合格したのですから、神頼みではなくて

頑張った証しということですね。

日時:2018年8月14日 PM 12:31
エルダーホームからこんにちは(2018年7月号)

食べることが大好きなA様が体調を崩して入院されました。

92才というご高齢で、もともと車椅子で生活されていたところに

2週間以上もベッドでお過ごしになると、座ることもままなりません。

「静かなのがいいの」

と大好きなテレビもご覧になりません。

もちろんお食事もなかなか進みません。

入院中に「硬い」とか「好きじゃない」とお食事量が落ちたとのこと。

「やっぱりエルダーのお粥はおいしい」

と笑顔をお見せになるもののほんの何口かしか食べられません。

「もう少し食べないと力が出ませんよ」

とお声をかけても

「食欲がないの」とか

「動かないからお腹すかないのよ」

などとお答えになります。

そして決まって

「今までありがとね」とヘルパーの手を握るのです。

せっかく病気が治っても、このままでは体が持ちません。

ご家族様とご相談し食べられる物は何でもいいので

お腹に入れていただこう!とヘルパーの奮闘が始まりました。

カステラ一口、プリン二口...カステラは三口食べられました!

と日々報告が入ります。

そうして二か月が経ちました。数日前からテレビがついています。

お食事も半分以上、おやつのプリンや水羊羹も一度に食べられるようになり、

介助後の「今までありがとね」が、

ただの「ありがとね」に変わりました。

「たくさん食べられるようになりましたね」

とお声をかけると

「エヘヘ...^o^」といたずらっ子のような笑顔で

「そーなのよ!お迎えを待っているだけなのに、

何を食べてもおいしくって困るの」

思わず吹き出してしまいました。

 

日時:2018年7月20日 PM 02:23
エルダーホームからこんにちは(2018年6月号)

大雨が降った日、居室で転倒し手首を骨折したK様。

やっと治療が終わりエルダーホームに戻られました。

入院中に足の動きも悪くなり歩けなくなりました。

入院前はシルバーカーを押しておられましたが、

車椅子に乗らなければならなくなりました。

日中も寝たきり状態です。

そして昼夜に関係なく頻繁にコールが鳴ります。

「冷蔵庫のジュースを飲ませて下さい。」

「テレビのリモコンがベッドから落ちました。取ってください」

「窓のカーテンを少し閉めて下さい。気になります」

「掛布団が少し変なので直してください」

コールに急いで伺ってみると

「私コールで呼んでいません」

との事・・・

押したこともお忘れのようで、とほほほ・・

職員も最初は病気で思うように身体が動かないから

仕方ないと観念しましたが、これがずっと続くと困ります。

何とか自立して頂かないと・・。

職員の中に以前K様と同じように以前手首を骨折した方が

いました。

「リハビリ用のボールを持参しました。

これを毎日動かして指の動きを柔らかくして行きましょう。

私もこれで動くようになりました。

Drからも安静にせず手を動かして下さいと

指導されています。」


ある日、K様は誕生会で花束を受け取ることになりました。

「お誕生日おめでとう」

満面の笑みを浮かべ骨折した手を添え花束を

両手で受け取りました。

あれほど「痛いから」と言って骨折した手を動かそうと

しなかったのに、自然に花束に手を添えられていたのです。

職員皆感動しました。

入院中は安静状態となり自分から動かす気力を

失っていたのでしょう。

元々何事にも意欲的に取り組んで来られた方なのです。

それからは表情が変わってきました。

そしてコール回数も減ってきました。

数カ月が経ち、木々の緑がひときわ色濃くなり

爽やかな季節となりました。

K様は今日も食堂の椅子まで自走式の車椅子を

動かし移動しています。94歳です。

職員「私触っていませんよ。K様一人で動かしていますよ。

上手ですね」

K様「あらそう?自分で動かしているの?嬉しい」

日々の生活の中で根気強くリハビリし身体を動かすと、

ここまで出来るようになると実感しました。

これからも職員の声掛け気づきを大切にし、

入居者様がいきいきと生活できるようにお手伝いして

参りたいと思います。

 

日時:2018年6月21日 PM 12:31
エルダーホームからこんにちは(2018年5月号)

冬季オリンピックは盛り上がりましたね。

エルダーホームでも利用者様と職員とで

オリンピックテレビ中継を、日の丸の旗を振りながら

応援しました。

ジャンプ・カーリング・スケートを皆さんと精一杯

応援しました。


中でも一番盛り上がったのは、男子フィギアスケートでした。羽生選手に

「ガンバレー」

「転ぶな踏ん張れ」

「上手だね」

と拍手喝采。点数が出ると「どうだったの、何点、何位」

今1位ですよ。そして宇野選手も2位になりました。

「1位、2位が日本人ですよ」と伝えると

「よかった!!」とみんな嬉しそうな笑顔です。

「やったね、私は優勝すると思っていたんだ」

と皆さんおっしゃっていました。


メダル受賞式の後の羽生選手と宇野選手が並んだ頃、

ヒソヒソ話が始まりました。

しかし、声が大きいので全部聞こえてきます。


「1位になると1億円もらえるんだって」・・

「それはマラソンじゃない?」

「え~~そうなの?」

羽生選手を見て、「あの人は女かな」

宇野選手を見て、「あら、かわいい少年が出ているよ」

あらあらさっきまで応援していた、

日本代表の2人ですよ~!!

なんとも楽しいオリンピックでした。


相撲大阪場所・選抜甲子園、国技やスポーツを

応援する方々がいて、ヒソヒソ話をする方が

また増えています。

日時:2018年5月23日 AM 10:20
エルダーホームからこんにちは(平成29年月号)

介護職に就いて今年で3年目の男性ヘルパーBがいます。


先日、入居者のA様が急に体調が悪くなり病院へ

救急搬送という事態が起きました。

同行の先輩ヘルパーが救急車を要請し待っていると


Bヘルパー「この帽子とお守り持って行って下さい。

いつも大切にしていたから・・・」


と渡しに来ました。

そんな心遣いも病状が心配でなかなか救急時は

忘れてしまいがちです。

救急車に乗ると、


『帽子は?お守りなのよ...』


と言います。

同行のヘルパーが


「ありますよ。大丈夫^^」


と伝えると安心したような顔をされました。


また別の入居者C様は、ご主人の名前が印刷してある

タオルが大好きです。

いつも首にかけています。

やはり体調が悪く入院された時、同行ヘルパーが

持参しました。

病衣に着替えると


『タオルはどこ?』


とすぐに探されます。


「大丈夫、大丈夫、ありますよ^^」


とヘルパーが首にかけるとホッとしたように

眠られたことがあります。


ヘルパーは、介護していく過程で入居者様との

会話から何を大切にされ、どんな品を身近に置くと

安心するのか、ご家族様との生活を振り返り、

どんな思いを温めているのかがよくわかります。


Bヘルパーも3年が過ぎ、少しづつ成長しているようです。


「今年は介護福祉士の試験を受けます。」


と勉強を続ける決意も上司に伝えています。

改めてホームでは、入居者様もヘルパーも

ひとつ屋根の下で家族のように生活していることに

気付かされました。

日時:2017年8月13日 PM 06:34
エルダーホームからこんにちは(平成29年7月号)

新しい入居者様が入居されました。

ご趣味を伺いますと、ゴルフとマージャンとおっしゃいます。

Aさん(80歳)は


「ゴルフは出来ないけど...お仲間がいれば

マージャンはやりたいな。高校生の頃から

やっているから60年以上やっていたよ!」


との事。

そう言えば、去年ご入居されたBさん(83歳)も

マージャンが趣味だったと伺っていました。

職員同士で話し合い、


「マージャンは頭の体操になるらしいし、

マージャンクラブを作りましょう^^」


という案が出ました。まず人数を集める事と、

道具を用意すること。

場所と時間の決定を考えました。

お一人お一人にお声をかけますと、


「出来るよ!^^


Cさん(73歳)


「俺も出来るよ!^^v


Dさん(70歳)とメンバーがそろいました。

道具を準備して、週2回・2時間と決め

マージャンクラブがスタートしました。


 皆さんの顔が真剣で勝負師の顔になっていきます。

考える事・計算する事・手を伸ばす事、

そして決まった時の"ニコッ^^"とした表情が新鮮でした。

いつも居室でテレビを観ていたり、

他の入居者様とあまり会話をされていなかった

入居者様が食堂で会った時、


「今日もやりますか!」


『やりましょう!!』


という笑顔の会話をみかけた時、マージャンクラブを

作って良かったと思いました。


そして、これからも別な楽しみを持てるクラブ・時間を

作って行きたいとも思いました。


ちなみにマージャンクラブと同時期に

将棋クラブも発足しました☆

それぞれのクラブがどの様に成長するのか、

とても楽しみです。

日時:2017年7月19日 PM 06:06
エルダーホームからこんにちは(平成29年6月号)

五月も中旬を過ぎ、満開だった桜も緑を

たたえた葉桜になりました。


エルダーホームの、恒例、『お花見外食会』は

皆様お楽しみの行事です。


「やっぱりお寿司でしょう!」


と早くもヘルパーへお話し下さるのは、

毎年参加のTさんです。

歩行器使用のMさんは外出に消極的です。


「外を歩けるかな...」


と心配そうです。


「一緒に歩きますから大丈夫ですよ。」


と声をかけます。

さて、当日はまさにお花見日和の陽気でした。

満開の桜をお楽しみ頂き、レストランへ到着しました。

歩行に不安だったMさんは


「久しぶりに外を歩いたよ」


と嬉しそうです。

最近は、体調不良もあり、お粥を召し上がっている

Kさんですが、この日はお寿司です。

デザートにチョコパフェも頂きました。


「昔はよくお寿司屋さんに通ったもんだよ」


と懐かしそうに会話が止まりません。

久しぶりに見るKさんの笑顔です。


帰宅後、ヘルパーがお部屋に伺いますとKさんは

すでにお昼寝タイムでした。

その寝顔を見ながら


「Kさん、お疲れ様でした♪桜、きれいでしたね^^」


とささやいてたヘルパーさんでした。

また来年も皆さんでお花見食事会行きましょうね...。

日時:2017年6月16日 AM 09:41
エルダーホームからこんにちは(平成29年5月号)

 入浴は、日本人の特権!誰もがお好きかと思っていましたらそうでもありません。


『さあ・・・お風呂ですよ!』


と声でもかけようものなら


「イヤよ!!お風呂に入って風邪でもひいたら

あなた責任とってくれるの!?」


と打ち返されてしまいます。


「私もやめておくわ」


と入らない連鎖が始まってしまいますので、

スタッフは誘導するのに一苦労です。


 そんなある日のこと、入浴嫌いのHさんの

入浴がおしまいになり、スタッフが汚れ物の入った

洗濯かごを持ち、ドアを出ようとした瞬間、

お風呂上がりのHさんが、


「ドロボー!!」


っと・・・!!。皆いっせいに動きが止まりました。

かごを持って出ようとしたスタッフは、

見事どろぼうスタイルになり、

"えっ!?"と、首だけ振り返ります。

再度Hさん


「ど・ろ・ぼ・う^^


にやにや笑っています。


グッドタイミングな掛け声に大笑いです。


『えぇ~!どろぼうって!!


とヘルパーさんはビックリです。

そこでヘルパーさん


『では、一緒にこの洗濯物をどろぼうして、

洗濯機に入れましょう^O^


と返しました。

Hさん

「そうねぇ~どろぼうも汚れ物はいらないものね^^


と一件落着と相成りました。

Hさんこの次はご機嫌よくお風呂に入って下さいね^^

日時:2017年5月16日 AM 11:35
エルダーホームからこんにちは(平成29年3月号)

ご自宅で仲睦まじく暮らしていたのに、

ある日、どちらかが病院に入院することに

なった場合、どなたも退院後の生活が不安に

なられると思います。


F様ご夫妻は、初秋に奥様が急なご入院の為、

1人になられたご主人がホームに入居されました。

毎日奥様の病院に行くと言って、バックを持ち、

出掛けようとなさいます。


ヘルパーが、


「どちらの病院ですか?」


と伺いますと


『名前はわからんが、近くまで行けばわかる』


と言われます。

毎日、声掛け見守りしていました。


初冬になり、奥様が退院され、奥様も

エルダーホームに入居されました。


毎日食堂で隣の席に座り、食事のたび

かいがいしくお世話して下さいます。

食事の前にお茶をお出ししますと、


「お父さん、美味しいね」


『うん、美味しい』


そんな会話が聞こえて来ました。


やっと以前のように落ちついた生活に戻られたようです。


ご主人が、手編みのセーターを着ていると、


『この人が全部編んでくれたんだよ』


とうれしそうに話して下さいます。

奥様の入居後、

"外に出かけてくるからね。"

との言動はなくなりました。

日時:2017年3月21日 PM 01:46
エルダーホームからこんにちは(平成29年2月号)

昨年のクリスマス会では、職員による流行の

"恋ダンス"と水戸黄門の寸劇を披露させて

いただきました。


いつも"頭が痛いの"が口癖の

85歳の女性の入居者様は、


「ごめんね、今日は頭が痛いから

途中で帰ってもいい?」


とおっしゃってご参加されました。



初めの"恋ダンス"は


「良く憶えたわね!!

歌も踊りもすごく楽しくて良かったよ^O^


とお褒めの言葉を頂きました。



次は水戸黄門です。


皆さんとても時代劇がお好きな様で、

立ち回りの時は一緒に、エイ!ヤー!と

声を出して参加されました。

悪代官が助さん格さんに懲らしめられると

やんやの拍手です。

終わった時には


「今度は子供の頃の様にヘルパーさんと

チャンバラでもしようか?」


と言って下さいました。

 途中で帰ると言っていた女性は、

おてもやん風に化粧をした

ヘルパーの町娘に大笑いされ、


「まあ!かわいらしい事、次回の水戸黄門の時には、

私も着物をきて町娘をやってみたいわ」


と最後まで参加してくださいました。

 エルダーホームは元気に楽しく年が暮れ、

新年を迎えております。

日時:2017年2月15日 PM 04:48
エルダーホームからこんにちは(平成29年1月号)

今日の昼食は皆様お楽しみにされているバイキングです。

お好きな物をご自分で選んで召し上がって頂きます。

和洋中・デザートまで盛り沢山です。


「いらっしゃいませ♪」


スタッフがお迎えします。


『パンもお茶漬けも食べたいのよ...』


と迷っているAさんへ、


「両方頂いて下さい^^


とスタッフが声をかけます。

お皿は山盛りになってしまいました。

大丈夫でしょうか...。


車椅子のBさんへは、スタッフがお手伝いします。

最近は、食欲がなくスタッフも心配でした。


『おにぎりと湯豆腐とチーズドック...

ケーキものせてね』


とのご注文。

久しぶりに見るBさんの笑顔でした。


Cさんご夫婦は、ご一緒に奥様が車椅子のご主人様へ

お好きなものを選んで下さいます。

ご主人様も笑顔でお任せです。


『デザートを忘れちゃった!』


とDさんが戻ってきました。

早速ケーキをゲットします。

スタッフと顔を見合わせて思わずにっこりします。


皆様の笑顔にスタッフも笑顔。

和やかなランチバイキングとなりました。

 

日時:2017年1月16日 PM 12:19
エルダーホームからこんにちは(平成28年12月号)

 今日も昼食を終え、皆さんと食後の休憩です。

あちらこちらから笑い声や話し声が聞こえてきます。


男性のAさん、今日はヘルパーさんとレントゲンを

撮りにクリニックまで行く予定です。

担当ヘルパーと打ち合わせです。


「Aさん、迎えの車は1時半ですから、

 先にトイレに行きましょうか?

 上着は来ますか?」


『そうだね。

 念のため上着を持って行こうか』


準備に余念がありません。

その話をお向かいのご婦人Bさんが聞いています。


「どうしたの?どこへ行くの?」


と声をかけてきました。


『びょ~~~いん!!』


とAさんが答えます。


するとヘルパーさん、

「いえいえ、これからデート

 行くんですよねぇ~Aさん!」


とからかいました。


するとBさん

まだ早い!!


ヘルパーさんとAさんはぽか~んとしています。


そんな子供にデートはまだ早い!

 私の頃は、デートなんてとても無理だったのよ。

 並んで歩くのだってうわさになったものよ!」

とおっしゃったのです。



あの・・・

Aさん88歳。ヘルパーさん57歳・・・


何歳からならデートをしても良いのでしょうか!?


「Bさんに、デートはまだダメですって...」


皆さんにくすくす笑われてしまいました。

日時:2016年12月17日 PM 01:44
エルダーホームからこんにちは(平成28年11月号)

『避難訓練』

このところ火事だけでなく、地震や台風等災害による

被害が後を絶ちません。日頃から備えが大切ですので、

ホームでも避難訓練を行っています。


「皆さーん、今月は避難訓練があります!

よろしくお願いします!」


「あらっ!また滑り台降りるのね!」

と嬉しそうな声の主は90才のKさん


「雨だといいのにねぇ。」

と控えめに"イヤだ"オーラを漂わせているのは

81才のHさん。



23日前から具体的な説明が始まります。


「避難するときはハンカチかタオルで口を

押さえて下さいね。頭も保護したいので防災頭巾を

お持ちの方は被って下さい。無い方はバスタオルか

何かで代用しましょう。」


「両手がふさがったら杖持てないでしょ⁉」


「掴まらないと歩けないし。」


そうでした......^^;


「頬っ被りでもしましょうか(笑)。」


中にはこんな方もいらっしゃいます。


「いざとなったら歩けるから私不参加ね!」

車椅子に乗ったKさんです。


「そんなこと言わないで......

童心に帰ってスロープ滑りましょ⁉

ご一緒しますから。」

こんなやり取りが直前まで続きます。



そして当日、再度同じ説明と開始時刻等を繰り返し、

準備万端かと思いきや、

開始直前に1階ロビーに人影が......。


Aさんが首にタオルを巻き軍手をはめて下りてきました。


「そろそろ時間だろ?」


「避難の練習ですから『火事でーす!』と

お声をかけるまでお部屋で待機していただきたいの

ですが......。」


「そうなのか⁉。」


「・・・・・・^^;


事前説明はどこへやら...。

にぎやかにそしてしっかりと避難訓練は始まったのでした^o^

日時:2016年11月18日 PM 12:17
エルダーホームからこんにちは(平成28年10月号)

 先日、ご入居のW様は、認知症が進み

おひとりのお暮しが難しくなりホームに

いらっしゃいました。


初日より

『家に帰ります。』

『病院に行かなければならないので家に帰ります。』

と訴えていらっしゃいます。


「駅から遠いですよ。」

「タクシーはすぐに来ない住宅地です。」等々、

落ち着いて頂こうとヘルパーさんがお話をしています。



 そんなある日、とうとうWさんが荷物をバッグに詰めて、


『帰ります。出口はどこですか?』


とヘルパー室に来られました。


ヘルパーはしばらくお話を伺ってみましょうと

思っていました。すると、さっと通りかかった

入居者様が、


『Wさんこちらですよ。一緒に行こう。』


と、ホールの方へ手を繋ぎご一緒に行かれました。

他の入居者様が気付いて、


『座ってよ。ここ、ここよ。』


と椅子を用意しています。

手を繋いで歩かれる姿にヘルパー全員微笑んでしまいました。

ホールでは、入居者様とヘルパーが折り紙で箱を

作っていました。

いつの間にか荷物のバッグは横に置かれ


『これでいいの?』


と隣の方に折り方を聞いていらっしゃいます。

そんなこんなで、帰りたい気持ちはどこかへ

行ってしまいます。

ヘルパーが馴染んで頂こうと気を揉まなくても、

同じ時を経て暮らして行く毎日が、仲間になられる

近道のようです。


W様は、数日が過ぎ皆様に名前を覚えて頂き、

落ち着いて生活されていらっしゃいます。


日時:2016年10月20日 AM 11:53
エルダーホームからこんにちは(平成28年9月号)

 エルダーホームでは、毎月訪問の美容師さんが来てくれます。

今月もヘルパーが皆様へご希望を伺って参ります。

ご入居間もないKさんは、

"カット・パーマ・カラー"をご希望されました。


Kさんは、最近暑さのせいか、食欲もなく、

身体の不調もあり、お薬が処方されたばかりです。

体力は大丈夫でしょうか・・・。

ヘルパーが心配し、


「今回はカットだけにしてはいかがでしょう?」


とお声をかけますと、


『きれいにしてもらうなら仕方ないでしょ』


と覚悟を決めたご様子です。


カラーは2週間後の予定となりました。


当日、カット・パーマを終えたKさんに、

心配するヘルパーが体調を伺いに・・・



"あれ!?"


Kさんは、口紅をしていました。


『美容師さんに相談したら、この色がいいって^^』


久しぶりに見るKさんの笑顔です。

なんだか声にはりが出て、いつもより数倍お元気な

ご様子にヘルパーさんもビックリです。



きれいになることが、一番のお薬だったようですね♪

日時:2016年9月15日 PM 04:59
エルダーホームからこんにちは(平成28年8月号)

 今日は入浴日、そして月に1度の体重測定の日です。

ご入居されて3ヶ月目のM様(79歳)入浴前に体重計に

乗りますと、○kgでした。



「えぇ~!2kgも増えちゃったわ!

ここの食事が美味しいから、残さず食べちゃうからかしら。

太っちゃうわねぇ...」



お食事は、カロリー計算していますので、

3食きちんと召し上がっても大丈夫なはずなのですが...

もしかしたら、お買い物でおやつを沢山買って

来られたのでは?と思い、うかがいますと



「昨日の買い物は、苺とバナナでしょ...

アイスクリームとチョコレートと......

あとは、クッキーとお煎餅とジュースだけよ??」



と、おっしゃいます。

あらあら...随分とカロリーの高いおやつが沢山です...。


『次回から、おやつの量を控えめにすると体重は戻るかも

しれませんよ?いかがですか?』



とお話しすると、



「そうねぇ...少し減らそうかしら...

太っちゃうのはイヤだしね...。

来月の体重測定が楽しみだわ。」



と、ダイエット宣言!



M様に


『身長は何cmですか?』


と伺うと、


150cmぐらいかしら」


とおっしゃいます。

聞いたスタッフの身長が、同じく150cmだったので、


『同じですね^^


と並んでみますと...

明らかにM様の方が、身長が高いので、


『M様、150cmよりもっと身長ありますよ~!』


とスタッフが言うと、



「ふふふ...よく見て御覧なさい...」



とおっしゃいます。


"????"


スタッフがM様の足元を見ると、背伸びされています!



『なるほど!!』


「ヒールを履いたらこれぐらいかしらね♪」


『ダイエットも身長もいくつになっても女心ですね^o ^


と大笑いしながらの入浴になりました。

 

日時:2016年8月13日 PM 02:57
エルダーホームからこんにちは(平成28年7月号)

今月も第3日曜日はお誕生日会です。

今月のお誕生者3名様を皆さんでお祝いし、

お花をプレゼントしました後、牛乳パックを使って

竹とんぼ作りです。スタッフが、先月から牛乳パックを集め、

準備してきました。


 きれいに色を塗ってストローにつけて、

牛乳パックとんぼ(?)の出来上がりです。

早速飛ばしますと、食堂にさまざまな花が

飛び交っている様で、皆様からも


「わぁ~!飛んだ~!」


「あ~そっちに落ちちゃった・・・」



と竹とんぼと楽しそうな声が一緒にあがっていました。

 さて、今日のおやつはドーナツです。

皆さんに作って頂きます。

テーブルには、フライパンやらボール、

ホットケーキの素といろいろ並んでいます。


その中に豆腐が2丁・・・?!


A様『あれ?今日はお豆腐のフライなの?』


スタッフまでもきょとんとしています。


「いえいえ予定通りドーナツですよ。

 油は危ないので私がやりますね」


「では、Aさんこのお豆腐、泡だて器で混ぜて

 トロトロにして下さい。」


A様『え~~!!いいの~??』


と不安顔です。

 

トロトロになったお豆腐にホットケーキの素と

お水を入れ、一口づつ揚げれば出来上がりです。

格好悪いけどふわふわのドーナツになりました。


『よくこんなの知っていたわね~』とA様。


「はい!クックパッドに出ていました!

私も初めて作りました」(^v^o)


賑やかな誕生日会の一幕です。

日時:2016年7月15日 PM 02:19
エルダーホームからこんにちは(平成28年6月号)

エルダーホームでは、毎週『認知症予防スクール』

・・通称エルダースクールを開講しています。

教科は、算数・国語・図工に音楽・・

調理実習や校外学習(お花見やお食事会等)

手芸等のクラブ活動も行っています。



スクールを始めた頃は、一桁の足し算・引き算も

億劫で、中には鉛筆を持った手が"つった"方も

いらっしゃいました。

「難しかったかな⁉」とか逆に

「易しすぎてバカにされたと思われたかな?」などと、

出題する私たちも試行錯誤を繰り返すうちに、

色々なことが分かってきました。



スクールでは、まず頭の体操として全員で

声を合わせて九九を唱え(なかなか合いませんが)

それから、プリントを配るようにしました。


また、お子さんなら、級を上げて難しい問題に

チャレンジするところですが、エルダーホームは

違います。易しすぎると思われるような問題を、

何回も繰り返し解くのです。


その結果、みなさま真剣に取り組まれるようになり、

花丸続出です。(^ ^

問題を解く時間が少しずつ早くなったり、

手が痛くて鉛筆を握れなかった人は

握れるようになったり、

算数プリントは一桁の足し算・引き算だけでなく、

掛け算・割り算の混じったものを

希望される方までいらっしゃるようになりました。


そして何よりなのが、スクールの時間にも

笑顔が見られるなったことです。

スクールへの参加が待ち遠しく、

楽しみにされるようになってから、

みなさま益々活き活きとして、

『認知症予防』以外にも様々な効果があったようです。

日時:2016年6月15日 AM 10:20
エルダーホームからこんにちは(平成28年5月号)

一億総活躍社会というのは、人生一体いつまで

どのような活躍なのでしょう。


還暦を迎えたヘルパーの所感です。

江戸の昔なら、もう平均寿命は過ぎて

いるはずです。

将来に対する不安がない訳でなく、

健康な体でいたい。

仕事がなくなると、暮らしはどうなるのだろう

などと考え、最近少し弱気になっていました。



 そんな時、後輩職員から、すてきな真っ赤な

花束と、赤いパンツをプレゼントされました。

何でも申年の赤パンツは、


病が去る(申)

災(わざわい)が去る(申)

のだとか・・・。(^。^)


 エルダーホームに入居されているA様に、

そんな話をしましたら、



「おいしい物が食べたい。

今日の食事はなんだろう?

お風呂に入れてよかった。

窓の外に、また、タヌキが見られたらいいな・・。

そんなこと考えていると幸せ感じるものよ

歳のことなんか、どうにもならないじゃない。」



とおっしゃいます。

同感です!日々、幸せを感じながら、

生きていることに気付かされました。



 ご高齢者は、立派に活躍されています。

時々生きる知恵を教えて下さいます。

十分活躍社会の役割を担っていらっしゃるのですね。

日時:2016年5月23日 PM 03:16
エルダーホームからこんにちは(平成28年4月号)

今日は、新人ヘルパーさんの初出勤です。

とても緊張しています。

まずは、入居者様に先輩ヘルパーと一緒にご挨拶です。

皆様、お茶の時間でホールに集まって

いらっしゃいました。


「新人のAです。よろしくお願いいたします。」


と笑顔と大きな声でご挨拶します。


『新人と言っても、貫録あるね、

どこかで仕事してたの?』


「若くなくてすみません。

年は十分ですが、このお仕事は新人です。

頑張りますのでよろしくお願いします。」


Aさんは六十歳過ぎの新人ヘルパーです。

年下の先輩ヘルパーに


やっぱり若い方がいいですよね......


とたずねます。


「そんな事ありませんよ。

このホームのヘルパーは二十代から六十代までいて、

入居者様とは、子供や孫や曾孫と同じ位だね。と

話が弾む事もあるのよ。

それに私は若い"お姉さん"なのよ」


と四十代の先輩ヘルパー。

するとホールから


お姉さん~お姉さん~^^


と呼ぶ声がします。」


『お姉さん、おいしいコーヒーの

おかわりがほしいのだけど...^^


「昔の"お姉さん"ですが私でよろしいですか?」


『いいよ~。お姉さんだよ!若い若い!!』


と笑顔で声をかけて頂きました。

 今日は暖かく、外の梅も満開です。


「今から、お散歩にお出かけしませんか」

とお声をかけますと


『いいね~!』


『楽しみ!』


とまた、皆様が笑顔となりました。

日時:2016年4月19日 PM 02:36
エルダーホームからこんにちは(平成27年3月号)

 今年は暖冬とはいえ、寒さ厳しい毎日が続いています。

関東にも雪が降りました。

いつもなら、お散歩に出られるIさんも、

居室に籠もりがちです。



今日は入浴日、担当ヘルパーがIさんをお誘いに伺いました。


「Iさん、お風呂でゆっくり温まりましょう!」


するとIさん


『今日はお風呂の気分じゃないのよ...』


お風呂は大好きなIさんでしたが...。

どうしたのでしょう...。

体調でも悪いのでしょうか...。


「では、どんな気分なのですか?」


『寒いのはダメ...ヘルパーさんは元気でいいわね』


お風呂に入るのも億劫になってしまったご様子です。

そこでヘルパー


「私も寒いのはダメなんですよ」


とカーディガンを脱ぎ、背中のホカロンを見せました。


それも 2!!


「これは内緒ですよ!


と笑っているIさんへ。

その後Iさんは浴室へご一緒して下さいました。

安心してください!

いつも元気なヘルパーもつけてますよ!!^^

日時:2016年3月16日 PM 03:45
エルダーホームからこんにちは(平成28年2月号)

ヘルパーさんが困った顔をして戻ってきました。

話を聞くと、O様が何度布団をかけても

はいで床に落としてしまう...とのことです。

"風邪でもひかれたら...心配です。"


O様は12月で百歳になられ、立ち上がりも難しく、

ベッドか車椅子での生活になられていらっしゃいます。


どうしたのかしら?とO様のお部屋へ

ご様子をみに伺いました。


「Oさん...お布団何か変ですか?重たいのですか?」


色々なお話をしているうちに理由がわかりました。



『あのね...今日早く帰って子供達のごはんを

 つくらなくちゃいけないの。

 このまま降りたら危ないから布団を敷いて

 降りようと思ったの...』


か細い声でおっしゃいました。

 

なるほど、ビックリするやら感心するやら...。

百歳を過ぎても心はいつも

"おかあさん"

なんですね


「そうですか、それでは夕方になったら私が

 お家までお送りしましょう。」


O様安心なさった様で、


『お願いね』


と休まれました。


お子さんにご飯を作っている夢を

見ていらっしゃるのかもしれませんね^^

日時:2016年2月15日 PM 03:25
エルダーホームからこんにちは(平成28年1月号)

年齢を重ねると体のアチコチに不具合が生じてきます。

何もない所でつまずいたり、

お菓子の袋やペットボトルのキャップが

開けにくくなってきたりすると、

体の衰えを感じてしまいます。

もちろん「目」も例外ではありません。



先日、ご入居者様のMさんが、

少し物が見えづらくなったとの事で、

眼科を受診し、白内障の手術を受けることとなりました。



手術は無事に終わり、退院の日になりました。

ヘルパーがお迎えに上がりますと、

Mさん "じーっと" 鏡をご覧になっています。


「無事に退院できて良かったですね。

 良く見える様になりましたか?」


とヘルパーがお尋ねしますと



私、年とったわねぇ...


とおっしゃいます。



「あらいやだ。

  23日で急に年取るわけありませんよ~^o^

と笑いながら答えますと、



『だってシミやシワこんなにあったかしら...

 自分でもビックリしちゃって!

 ショックよぉ!

 少し霞んでるぐらいの方が良かったかも...』



なんていうことでしょう!!

ヘルパーはビックリして大笑い



「良く見えるようになったんだから...良かった良かった。

 私もシミやシワがいっぱいです。見えますか??」

とお話しすると



『あら本当だ! ^o^ あははは...』


二人でにこにことホームに戻りました。

日時:2016年1月15日 PM 05:26
エルダーホームからこんにちは(平成27年12月号)

日本の介護もやがてグローバル化し、

色々な国の方と一緒に過ごす日々が来ると

思っていましたが、

こんなに早く・・・。


ある日、B様(外国人)とご縁があり、

ご入居されることになりました。


日常会話は英語です。


ヘルパーは、毎日英語のシャワーを浴びているようで、

しばしポカンとしたり、

他のヘルパーに「ねぇ何とおっしゃっているの?」と

聞いてみたり、四苦八苦しています。


思えば、学生時代こんな日が来るかと勉強に

いそしんでいれば良かったと後悔するばかりです。


職員が「親子で楽しい英会話」なる本を持参しました。


良い機会だと思って勉強しましょう!


とヘルパー一同覚悟を決めました。




ある日、入浴の時間帯にB様から外にすぐ出掛けたいとの

申し出がありました。


ヘルパー

「ちょっと待って下さいね。」

「ちょっと待っていて...」


なかなか聞き入れて頂けません。


すると、


wait a minute!


入居者のH様からです。

94歳ミッションスクールを76年前に卒業されたと

おっしゃいます。



一同

素晴らしい...!!



認知症があるとドクターから診断ありましたが、

限りなく未来に可能性を秘めた認知症ですね!


B様

OK!OK!わかった...

とおっしゃいます。



ひとつ屋根の下で暮らし、早く施設の皆様に慣れて、

ヘルパーの英会話能力の向上することを願うばかりです。

日時:2015年12月20日 PM 12:34
エルダーホームからこんにちは(平成27年11月号)

エルダーホームは、ご入居された後も今までと

変わらぬ生活に加え、安心した日々を送って頂けるよう

皆様をサポートしております。



先日、入居者様のご家族様からお手紙を頂きました。

お父様と二人暮らしをしていた娘様。

お仕事と介護の両立が難しくなり、

お父様がご入居されました。


入居当初、お父様は寂しさもあり、塞ぎ込む事も

ありましたが、徐々にこちらの生活にも慣れ

今では進んでレクリエーション等にも参加し、

スタッフとも笑顔でお話しをして下さいます。


娘様がいらした時もお二人の楽しそうな話し声が

聞こえ私達もホッとしていました。




お手紙を頂いたのはその頃でした。




入居前娘様は、介護疲れで精神的にギリギリの

状態であったそうです。

お父様にもきつくあたり辛い思いをさせてしまっていた事。

それが、入居した事でお互いに良い距離が保てるようになり、

正常心を取り戻せ、お父様にも優しい気持ちで接する事が

できるようになった。

以前の様に父と笑って話せるようになり感謝しています。




といった内容でした。


お手紙を拝見したスタッフは、本当にこの仕事に就いて

良かったと心から思いました。



入居者様だけではなくご家族様ともより良い関係を

築いていけるよう、今まで以上に


"がんばろうね!"


とスタッフ皆でにっこりしました。

日時:2015年11月13日 AM 11:12
エルダーホームからこんにちは(平成27年10月号)

暑い夏もひと休み...という頃、エルダーホームでは、

毎年恒例の夏祭りを開催しました。



「お祭り大好き」と話すOさんは、今年初めての参加です。

ヘルパー手作りのはっぴを着て頂くと鏡の前へ...。


「お似合いですよ!」とヘルパーがお声をかけます。

お祭りが始まるまで、鏡の前を行ったり来たりしています。



いよいよお祭りのはじまりです。



一通り皆さんで盆踊りを踊ると、ゲームの的当て、

もぐらたたき等、皆さん景品をかけて大ハッスルです。



さて、ヨーヨー釣りでのひとコマ。



並んでご参加のSさんご夫婦の奥様は、

次々とヨーヨーを釣り上げているのに、

ご主人は一つも釣れていません。

ヘルパーも手を添えてお手伝いします。



「あなたダメね!輪っかに下から針を引っかけるのよ~」

奥様の指示に、


『うるさい!』とご主人。

眉間にシワがよります。


夫婦喧嘩勃発か!?

隣でヘルパーさんはハラハラ...。




「はい。

あなたに一番きれいな色のをあげるわ。」




奥様より赤いヨーヨーをプレゼントされ、

二人共笑顔になりました。



二人の笑顔にヘルパーさんもニコニコ笑顔になりました。

日時:2015年10月23日 PM 03:26
エルダーホームからこんにちは(平成27年9月号)

梅雨明けの頃の出来事です。


 今年の梅雨は、豪雨で窓を開けて風を入れる事が

なかなか出来ませんでしたが、夕方に涼しい風が入る時、

ヘルパーさんが角部屋のTさんのお部屋にお掃除に

伺いました。風を入れようと出窓を開けた所、

網戸が大きく破れていました。

昨年全てのお部屋の網戸の点検は終了しているはず・・・。



「Tさん・・・すみません。

点検ミスで出窓の網戸を張り替えてもらうのを忘れた様です。本当に申し訳ありません!」




『あら~困ったわねぇ。

夕方の風が窓から入ると気持ちがいいのよね・・・。』




そこからスタッフが集まって相談です。


「小さな窓ひとつ、業者さんをお願いする程では

ないわよね。」



はい私出来ます!任せて下さい!


すかさずベテラン主婦から声があがりました。


材料は業者さんが置いて行った物で間に合いそうです。



「Tさん、ちょっと失礼して網戸直させて

いただきますね^^」




網戸をベランダに持って行き、ネットとゴムを替えれば、

あっという間に終了です。




「Tさんお待たせしました。

これで今夜も風が楽しめますよ。」





『あら~あっという間ね。上手ねぇ。

ねぇついでに私の頭も直してくれない?』





穴が開いたら修理しますね~




二人で大笑いしました^^

 

日時:2015年9月15日 PM 12:50
エルダーホームからこんにちは(平成27年8月号)

どの年代にも『テレビ通』という方がいらっしゃいます。

もちろんご多分に漏れずエルダーホームにも

大勢の『通』の方がいらっしゃいます。



ワイドショーの内容に精通し、三面記事はもとより

芸能界のことならヘルパーもタジタジになるほどの

事情通。

AKBの総選挙などは格好の話題です。



「指原が1位とったねぇ!」



「いやぁ高橋みなみちゃんに勝たせたかったよなぁ」



などなど。


お部屋にはアイドルのカレンダーやポスターまで。


女性陣の人気は年齢層がチョット上がりSMAP

氷川きよしあたりでしょうか。


野球の若手選手にもこだわりがあるようで、

先日カレンダーの写真を見ながら


「亀井は良い選手ですねぇ」


とお声をかけると


「坂本の方が可愛いわよ!」


と予期せぬ答えが返ってきてしまいました。


ある日のお食事時、食堂で皆様いつものように

テレビをご覧になっていました。



「この女優さん最近結婚したんだよな~」



 「確か『ごちそうさま』という朝ドラに出てたな」



「うん!結婚はそのドラマがきっかけだとテレビで

 言ってたぞ!」



「まさに『ごちそうさま!』だなぁ!」



皆様思わず手を合わせ「ごちそうさま!」



つられてヘルパーも「ごちそうさま!」

日時:2015年8月14日 PM 04:54
エルダーホームからこんにちは(平成27年7月号)

いつもの朝の風景です。


朝食が済み、ひと休みすると、ひとりふたりと

席を立たれます。エレベーター前が混雑し出すと、

スタッフ交通整理の出番です。


スタッフがすかさず乗り込み、和やかにご案内を始めます。



おはようございます。

 エルダーデパートへようこそお越し下さいました。

 上へ参ります2階洋服売場でございます

 涼しい夏服取り揃えてございま~す。


ドアが開きました。


「S様・U様こちらでございますね。

 お足元にお気を付け下さいませ。



「続きまして3階着物売場でございます

 そろそろ浴衣はいかがでしょうか?」



『あるのかい!?ホントかい!?』


皆さん笑い出します。



「Y様・K様どうぞこちらでございます。」



『私は地下にお願いします!』



「地下ですか!?・・・」(えっ!?-o-;



『決まってるでしょ!食品売場よ!^^』


(この建物には地下はありません・・・)



『デパートはやっぱり地下が一番よね!』



「わかりました今度社長に穴掘って作って下さる様

 お願いしてみまぁ~す。」



 にぎやかな一日の始まりとなりました。

日時:2015年7月18日 AM 11:56
エルダーホームからこんにちは(平成27年6月号)

今日はね、風邪薬を買わないといけないんだよ。



と、これからヘルパーさんといつものドラッグストアへ

お買い物に出かけるSさん。



『風邪気味ですか?』ヘルパーさんが心配すると、



「いやいや、常備薬でね。

  飲みたい時に無いと困るからいつも買っておくんだよ。」



 桜は散ってしまいましたが、色々な花が咲いていて、

お店に向かう途中会話もはずみます。


いつも行くお店ですから、Sさんよくご存知で、

買う物をカゴに入れ、さぁ会計です。



風邪薬は、カウンターで言わないと買えないんだよ。

・・・・・・あれ?名前何だったっけ??




『あれですよね。あの薬。ほら・・・』

二人とも度忘れしてしまいました。




「ここまで出てきてるんだけどなぁ・・・」


『私もです・・・』



と話してるうちに会計の順番になってしまいました。


えっ~と・・・と動揺するヘルパーさんを横目に、

Sさん、落ち着いた口調で、




店員さん。いつもの風邪薬もらえる?




とおっしゃいます。

すると、"いつもありがとうございます。"と

風邪薬が出てきました。




そうそう!!これこれ!!




二人で、思わず声を上げてしまいました。



「いや~顔を知っている店員さんで良かったよ。」



『Sさんの機転に助けられました。』


と、ほっとしたヘルパーさん。



二人で笑いながらホームに帰りました。

日時:2015年6月15日 PM 02:16
エルダーホームからこんにちは(平成27年5月号)

ホームでは、毎年恒例のお花見を兼ねたお食事会を行います。

皆様楽しみにされていらっしゃいます。



今年は、川沿いに咲き続く桜のコースを計画しました。



いよいよ当日、お天気も良好です。

車椅子の方もいらっしゃいますので、大型の介護タクシーに

乗り込みお花見へ出発です。



川沿いに咲く桜のアーチが青空にはえて...

皆様言葉もなくうっとり見つめていらっしゃいます。



今年が最後かもしれない...


とKさんがつぶやきます。



最近体調が優れず久しぶりの外出でしたので、

スタッフはちょっとドキドキです。


隣に座ったSさんが、Kさんの肩を叩き


何言ってんの!皆一緒でしょ!


と私達より先に声をかけてくださいました。



ヘルパーの隣で、車椅子で乗車のTさんは、


こんなに長生きするとは思わんかった。」


と笑っています。



前の座席では、

お昼何食べる?

ちょっと一杯飲もうかしら...

と相談中。



車酔いを心配していたHさんも大丈夫なご様子です。

しばし桜コースを満喫し、お仲間を気遣う会話とともに

お食事会へと向かいました。


皆様の笑顔と共に春を迎えたひとときでした。

日時:2015年5月15日 PM 05:38
エルダーホームからこんにちは(平成27年4月号)

 寒い寒いと思っていても、春は確実にやって来ています。

エルダーホームには、お元気なご入居者様も沢山

いらっしゃいます。


その中のお一人、O様は、草取りが趣味です。


それはもう、時間を忘れてホームのお庭はもとより

建物の周りや植木の間など、喜々として草取りを

して下さいます。

本当にいつも有難く、頭が下がります。


そんな日差しは暖かですが、吹く風はまだまだ冷たい二月の

ある日、いつもの様にO様は、草取りに夢中です。

まだ二月、そんなにたくさん草があるわけではありません。


事務所の外にO様の影...



「Oさん寒いですよ。中に入られた方がいいですよ。」



事務員さんがいくら声をかけても、

いっこうに動くつもりはないようです。


またしばらくして



「Oさん寒いですよ。風邪ひきますよ」



事務員さんも段々心配になり、一緒に外に出て

草取りを始めました。


そうこうしているうちに日も傾きかけた頃、

ヘルパーさんのお迎えがやってきて、

Oさんはお部屋へ戻られました。



 さて、ここからが大変です。

事務員さん今日の遅れた仕事にとりかかりました。

必死で計算をしている頃、丁度夕食で降りてきた、

入居者のHさんとAさんが事務所をのぞきこんで...



「合わないんだよ!絶対合わないんだわよね!」



『合わないんだねぇ~。帰れないねぇ~。』



聞こえた事務員さん、心の中で叫びます。




"違いますぅ~!

色々あって遅くなっただけですぅ~!!

合ってますからぁ~"


心の中で、誤解を解いて欲しいと願っていた事務員さんでした。

日時:2015年4月15日 AM 10:27
エルダーホームからこんにちは(平成27年3月号)

 エルダーホームでは、年に数回お食事会が行われます。


「そろそろお食事会の時期ですね。

  ご参加はどうされますか?」


今回初めて『お食事会』の担当になったヘルパーのKさんが

皆さんに参加の有無を聞いて回ってます。


「あら久しぶり!連れて行って頂けるの!?


元気にお答えになったAさん。

お食事会は毎回参加なさいます。


「今回は和食がいいわ。」


と、リクエストされたのは

"毎月食事会があるといいのに..."

といつも話しかけてくるBさん。


「息子達と行くと、いつも和食だから、

 たまには洋食も良いんだけど...。」


と、控えめにアピールなさるCさん。


もちろん男性陣もにぎやかです。


「ビールがあれば何でもいいよ。」


と、飲む相談です。



 さて、その日の昼食時、Fさんのお部屋へ迎えに行くと、

いつもとはちょっと違う雰囲気です。


「あら、お着替えしたんですか?ステキですね。」


『だってお食事会に出かけるんでしょ?』


「Fさん...ごめんなさい。

 お食事会の日にちは今日じゃありませんよ。」



『......(―_―)』




すっかり肩を落としたFさん、無言でお食事を終えると、

小声で連呼し始めました。



うらめしいうらめしい!うらめしい!......』



ヘルパーのKさんは大慌てです。



「ごめんなさいねFさん。

 お店の予約も入れないといけないから、

 もう少しお待ちくださいね」


するとFさんニッコリ笑って



『わかっていますよ。うふふ(笑)

 ちょっとからかっただけよ』



Kさん、急いでお店の予約に走りました!

日時:2015年3月23日 PM 12:38
エルダーホームからこんにちは(平成27年2月号)

 病院から退院されたばかりで、

食欲の落ちてしまったKさん。

23口召し上がると、


『腰が痛いのよ!トイレに行かせて!』


とお食事モードではありません。

スタッフも声掛けに困っています。


小さな声のヘルパー



「・・・・食べて下さいね・・・・。」



『いらないわよ!気持ち悪いからあぁ~』



沈黙するしかありません。


そこへベテランヘルパーOさんが登場^o^

エルダーホームでは、ヘルパーさんも同じテーブルで

食事をします。



「あら、Kさんこの煮物ダシがよく効いてますよ。

う~んおいしい!

お漬物...野菜がシャキシャキして良い塩加減!

一口いかがですか?

魚は粕漬けですって。ちょっと甘めですか?

一口どうぞ。

あぁ~おいしい!」



と、隣で食べ始まりました。


すると、Kさんも



『このくらいの味でいいんじゃない。』



と食事を始めました。



「そうですか。娘さんも"お母さんはお料理が上手"

とおっしゃっていましたよ。」



『娘も上手よ。』



「やっぱり。」



まわりからも"おいしいね""そうそう"と

声が行き交います。


みるみるお膳がきれいになっていきました。


最後はお薬です。



「これは痛みが取れるお薬です。さあどうぞ。」



歯みがきに行く頃には、大好きな"ふるさと"を

口ずさみながら向かいました。


 それからのヘルパーは、グルメリポートのチェックに

熱心になりました。

日時:2015年2月13日 PM 04:08
エルダーホームからこんにちは(平成27年1月号)

ある日の朝礼です。

きょうは、K君が一分間スピーチをしました。



「僕は、最近ビオトープに興味を持っています。

ビオトープというのは、生き物たちが、お互いに

つながりをもって生きているので、

その環境を作ってあげれば、人工的な餌を

あげなくて良いということなんです。

ベランダでも、出来るというので生態系について

勉強したりしています」



「へぇ~((◎Д◎))」



周りのスタッフも感心しきりです。



「でも、やっぱり実践するとなると大変なので、

最初はベランダで野菜を育てたり、

簡単に出来ることをしてみようと思って

Mさんに相談したら、


"簡単よ!何でも(栽培)できるわよ(^^)

今時分なら、ほうれん草なんかいいわよ"


と教えてくれたんです。

そう話しているところへ、

Kさんが援助から戻ってきて


"そうよ。

(ほう)(れん)(そう)は大事よ!"


って・・・・

日時:2015年1月17日 AM 10:34
エルダーホームからこんにちは(平成26年12月号)

「歩かないと、歩けなくなる」


が口ぐせのSさんです。


毎日お散歩を欠かさず、

リハビリも頑張っていらっしゃいます。


今日も、手すりにつかまり膝上げ運動

それからバンザイバンザイ背伸び体操



「無理をなさらないで下さいね」

とスタッフが声をお掛けしますと、


「まだまだ!」とおっしゃいます。


そうこうしているうちに、入居者さんも一人二人と集まってきて、

体操に加わります。


だんだん凄いことになってきました。



頃合いを見て、お茶をお持ちし


「もうそろそろ、お仕舞にされては?」とスタッフ。



年を取ると、どんどん足腰が弱くなるから、

日ごろから体を鍛えないと!」


Sさんに、喝を入れられてしまい、

とうとうスタッフも輪に加わるのでした(^-^;)

日時:2014年12月15日 PM 04:54
エルダーホームからこんにちは(平成26年11月号)

先日、半年に一度の避難訓練がありました。



今回は夜間を想定して...とのことで、

夕食後の19時から行うことにしました。


当日、皆さん夕食からソワソワしています。



さあ、時間となりました。

避難訓練開始です。



急いでお部屋に戻られた方、

まだ食堂にいらっしゃる方さまざまです。



早速館内放送です。


1階厨房より火災が発生しました!


車椅子の方は、各階のホールまでスタッフがお連れします。


歩ける方はそのまま階段を降りて玄関まで来て頂きます。

おおかた玄関に集まった頃、Sさん(男性)が、


ショートパンツTシャツ首にタオル

  かけてゆっくり降りていらっしゃいました。


それを見たスタッフが、


あら~Sさんまるで盆踊りに行くみたいですね^_^



するとSさん


月が~出た出たぁ~月がぁ~出たぁ~


口から炭坑節が出てきました。



ホールにいた皆さん...


掘って~掘って~また掘ってっ......


私達、このかけ声がないと炭坑節が踊れません。

皆で大合唱です。



掘ってぇ~掘ってぇ~また掘ってっ。


 かついでかついで、あともどり


手足を動かし、季節はずれの盆踊りとなってしまいました。


うっすら汗をかいたところで担当スタッフ


という具合に、皆様

       素早い避難をお願いいたしますm( _ _ )m


にぎやかな避難訓練でした。

日時:2014年11月15日 PM 04:38
エルダーホームからこんにちは(平成26年10月号)

 今年も恒例のぶどう狩りに行ってきました。


福祉タクシーでの大移動です。タクシーに乗り込むだけで

30分もかかるのですから大変です。



 当日は薄曇りで、暑過ぎず理想的なお天気となりました。



 さて、ぶどう園に到着し、入園料を払うと、

試食用のぶどうを出して下さいます。

屋根のある広場でテーブルを囲み、持参したお茶を

飲みながらのおやつタイムが始まりました。



こんなにいっぱい出るのねぇ!?



驚いた声を出したのは、ご入居1年目のHさん。



来て良かったわ


同じく初参加のNさん。



美味しいわねぇ



毎年これが楽しみなのよ



女性陣の賑やかなおしゃべりに圧倒された

少数派の男性陣は、黙々と?いや、

苦笑いしながら召し上がっています。



お腹がいっぱいだわ



食べきれないわねぇ



そんな声が聞こえる中、ふと気付くと、

最近物忘れが少し進んだYさんが、ご自分の分を

食べ終わり、おしゃべりをされていた

隣のMさんのぶどうを食べ始めてしまいました。



"キャーどうしましょう!"


慌てたヘルパーは、気付かれる前にとそっと自分の分を

Mさんのと交換しました。



あら?少ない気がするけど・・・


とMさん・・・




今度は、ヘルパーが苦笑いをする番でした。

 

日時:2014年10月17日 PM 02:19
エルダーホームからこんにちは(平成26年9月号)

 夏の盛りも中盤を過ぎ、ひぐらしの聞こえる頃となりました。

それでも毎日の暑さと湿気にうんざり・・・

入居者様も食欲が少し落ちて参りました。


体力が落ちない様、

食欲が落ちない様、

昼食前には、車椅子の方も上半身動かして頂けるように、

毎日ラジオ体操を行います。



次は、今月の体操東京のバスガールに合わせて、

身体を動かします。

ここのところ夏バテ気味のH様93歳、

声かけしても体操には、乗り気になりません。


 するとヘルパーが


はい、チュッ手を大きく動かして下さい。

私にチュッ今度は両手でチュッ


つられてH様、手が段々上に上がります。


皆様から笑い声が聞こえます。

投げキッスの練習体操です。

H様、ヘルパー笑いが止まりません。


次はウィンクですよ。はい、パッチリ


パッチリ、チュッ


何だかあやしい雰囲気になってきました。



「そう言えば、昔バス停に立っていたら

通りすがりの学生さんが、着物の袖に、

付け文を入れて行ったわ。結ばれなかったけどね...」



「私は、いつも浅草でデートしたのよ。

でも別れたけれどね。髪型が気に入らなかったの。」


「あら、だから今もひとりなの......」



 恋バナ、いくつになっても楽しくてドキドキしますね。



 日々、少しでも食欲が増すといいなぁと

あれこれと工夫をしてるヘルパーです。

日時:2014年9月16日 PM 04:51
エルダーホームからこんにちは(平成26年8月号)

 エルダーホームでは、日々メニューに工夫をこらし、

栄養士さんが食事を作ってくれています。



 ある日の昼食にこの季節にぴったりの一品「冷奴」

出ました。

皆さんから次々会話が飛び出します。



『私は木綿豆腐が好きだな。大豆の味がする。』



『私は絹!口当たりが良いもの!』



するとスタッフから、



「この頃は、"波乗りジョニー""男前豆腐"

というお豆腐があるんですよ。」



ジョニー...外国で作っているのかい?



男前...いい男が作っているの?

        その人と一緒に食べたいわ♪』



笑いがあちこちから起こります。




『昔は共同の井戸があって、

    野菜やらすいかやら冷やしていたわね。』



『勝手にトマトを食べて怒られたよ。』



人の家の畑の中を走り回ったり、

  にわとり小屋にもぐりこんだりしたなぁ・・・』



『そうそう。ろくなことしなかったわね^^;



『夕方になると、豆腐屋さんが売りにきて、

 鍋を持って行かされたわ。

 待って~~と走って追いかけたら転んじゃって...』



『今も便利で良いけど、あの頃も良かったよ。

 大きな夕日が毎日見えた』




 皆さん、子供の様な顔から段々沈む夕日の様に、

 穏やかな表情になってきました。



 今日もこうして一日がやさしく過ぎていきました。

 

日時:2014年8月19日 PM 04:55
エルダーホームからこんにちは(平成26年7月号)

 春から夏へ、季節の変わり目を迎えるこの時期は、

変わりやすい天候に、朝夕の気温の差で

体調を崩しがちです。



今年101をお迎えになったKさん。


発熱と共に体調を崩され、病院への受診となりました。

病院までヘルパーが同行します。


Kさんは、昔から病院が大嫌い。

毎日のお薬も飲んで頂くのに一苦労しています。



"Kさん長生きの秘訣は?"


の問いかけに


『好き嫌いせずに何でも食べること!』

が口癖です。



駄々をこねるKさんを何とか車へ乗せ、

病院へ到着しますと、ヘルパーの袖をそっと引きます。



『入院するのかい?・・・』


と段々不安そうなお顔に...。


その時、「Kさん!」と名前が呼ばれ診察室へ。

すると先生の顔を見るなりKさん、



先生!どっこも痛いところはないです!

と一言。


「それは良かった。」と先生も笑顔です。


しかし、ほっとするのもつかの間、

先生はそう簡単に帰してはくれません。


体力回復の為、一週間程の入院となってしまいました。



『え~~↓』


と落ち込むKさんに先生は、


「まあ、○○病院旅館だと思ってお泊りして下さい。

美人の看護婦さんもいますから!温泉はないけどね^o^」


と言いますと、Kさんすかさず



『では、泊まりましょう♪』


ころっと気分が上昇しました。


Kさんのお元気さには診察室もほのぼのとしたムードとなりました。

体力回復後、更にパワーアップしてのお帰りをお待ちしております(☆½☆)

日時:2014年7月18日 AM 10:43
エルダーホームからこんにちは(平成26年6月号)

今年も桜の花が満開の頃を選んで、お花見兼、

お食事会に出掛けることになりました。



今回の担当リーダーは入社して1年に満たない

男性スタッフM君が任命・・・されました。


もちろん、やった事も行ったこともありません。

去年の資料を見たり、先輩に聞いたりと

あたふた準備をしていました。



「どこの桜が見頃なの?」



「ご参加人数はわかったの?」



「車椅子のトイレは大丈夫?」



「車椅子は何台になるの?」



「当日の持ち物を確認してね!」



いろいろな先輩から、次から次へとアドバイス(?)が

飛んできます。


アドバイスを参考に何とか行事計画書が出来上がり、

ヘルパー長も元へ・・・



「はい、わかりました。

  それでどこのレストランを予約したの?」





・・・・・(¯¯;)!!




 そんなこんなで、皆様楽しみにしていた当日を

迎えました。



 出発前にもかかわらず、やさしいM君は皆様に

お茶のサービスをしようと、大きなやかんを

両手に持ってウロウロ・・・


それを見つけた大先輩



「そんなことより、皆さんのお支度を手伝ってね ^^;



うなだれるM君・・・

まるで両手にバケツを持って立たされている

小学生の様でした。





M君!大変だったけど、また皆さんを連れて行って

あげてね。



皆様満開の桜と美味しいお食事で、大喜びだったの

ですから(^O^)




がんばれM君!!

日時:2014年6月16日 PM 05:20
エルダーホームからこんにちは(平成26年5月号)

 いつも元気なM様(89歳)車椅子の生活です。

少し物忘れもありますが、そんなことは全然気にしない

陽気な女性です。



 ある日、M様の病院受診に同行した時のこと、

受付を済ませ2階の診察室へ行くため、エレベーターに

乗ると目の前には大きな鏡が・・・。

そこに写ったご自分の姿をご覧になりながら



『これ誰?見たことのない人だね』


「M様ですよ」とお答えすると



えっ!?これ私!?

 私ってこんな顔なの

 最近見たことないからねぇ・・・

 ずいぶん皺だらけになったねぇ・・・』



思わず二人で大爆笑。


 診察室の前にはかなりの人がお持ちです。


「お時間かかりそうですね。」


と話しかけると


ドアの前で待っていれば

   早く呼んでもらえるかもしれないよ』


「順番ですね。きっと・・・」


まわりの方達にも笑顔が広がります。



 そんなこんなで診察も無事(?)終わり、

またエレベーターに乗り1階へ・・・。

先程の鏡があります。またもや



この人誰かしら・・・

   どこかで会ったことあるねぇ・・・』



あっ年をとった私だわ!


      10年後の私よ

(なるほど・・・)


「そうですね。

きっとこれは未来がうつる鏡ですね。

二人共ちょっと年取ってうつってますものね(‐ロ‐)


と二人で大爆笑!

楽しい病院受診でした。

 

日時:2014年5月20日 AM 11:30
エルダーホームからこんにちは(平成26年4月号)

私達は、ご入居者様に対し気遣い、思いやりを込め

日々共に過ごしておりますが、時々"ドキッ"

させられます。



 88歳Hさん

『私...もう死にたい...死にたいよ。』


口癖のようにおっしゃいます。



どうしましょう...



「大丈夫ですよ。神様は必ず全員あの世に行ける様取り計らって下さいます。

ただね、順番があります。席が用意してありまして、

席が空かないと呼んで頂けないのですよ。

Hさんのはまだ空かないようですね!!



『そうだねぇ...。』



Hさんのご様子を見守りしていますと

皆様と楽しそうに会話しています。

食事はいつもすべて召し上がり、

とても気落ちしている様には見えません。


娘様からも

「何だか入居して少し太ったみたい。

体重増えていませんか?」


確かに...


重くなっています。

何を食べても美味しいとおっしゃいます。


でも今日も言われます。


『もう死にたいよ...。』



そこで私達にはこの死にたいは、

"私は元気ですよ!"と聞くことにしました。


Hさんに"死にたいよ..."は「元気です」

と言っていますか?とお尋ねすると、

にこっ^o^として

そうとも言うわね^^ですって!!


ご用心、ご用心!

ホームでは"元気です!"の変換言葉かもしれませんので。

日時:2014年4月15日 PM 04:51
エルダーホームからこんにちは(平成26年3月号)

 昼食前に、皆さんとイチ、ニイ、サン、シイとラジオ体操をし、体を動かしました。


 そのあと、職員が

「続きまして、今日は、頭の体操をしましょう!脳を働かす暗算です


簡単な問題から始まりました。


「11は?」


『 2 』


正解です。

「では、22は?」


『 4 』


「44は?」


『 8 』


「88は?」


『 16 』


「1616は?」


『 32 』


「3232は?」


『 64 』

順調です☆


"どんなもんだい!" という顔をされる86男性。


『簡単、簡単、こんな問題出して』とおっしゃる91歳。


すごい!すごい!皆さん、とても反応が早いです。声も大きく出ています。

皆さん正解が続くので、問題はどんどん進みます。

反対に職員が「正解です!」と言うのが遅くなって来ました。


「ちょっと、ちょっと待ってください^^;  

       (指を使って・・・・・・)正解です!」


皆さんから、笑いが起きました。


「256256は?」


『 512! 』


「え~と、え~と・・・・・・・正解です!」


なんと、あっという間に 4096』 まで進みました。


「きょうの、頭の体操は終わりにします。

          次回は電卓を用意します・・・」と職員。


『頑張れよ!』と声がかかり、皆さん大笑いでした。

 

日時:2014年3月14日 PM 03:25
エルダーホームからこんにちは(平成26年2月号)

 皆様、毎日のあたたかいお食事を楽しみにしていらっしゃいますが、I様もそのおひとりで、食後には必ず次のメニューを確認してお部屋にお戻りになります。


「何がお好きですか?」とお尋ねしますと、


『カニ...エビ...ホタテ...まぐろ...。』

すしネタが次から次と出て来ます。


 ある日、1ヶ月分のメニュー表をスタッフとながめていますと"中落ち丼"の文字を発見しました!


 しかし、まだまだ...天ぷら・おさしみ・茶碗蒸し...これはお誕生日メニューですね^^


 あらら...クリスマスには、クリームシチュー・カルパッチョ・ロールチキン・明太子パイ焼き...おまけに3時にはケーキです。


 スタッフと二人で、

『これは逃せないね!』


「もう、色気より食い気ですよねー。」


と盛り上がっています。


『あれ、とんかつの日もあるよ!カレーうどんもいいねぇ~。ちらし寿司もあるね。』


 お正月のお節のメニューに来たあたりで、

I様『あっ!!!これはキケンだわ!!


急にどうしたのかしら??とスタッフ。


『このメニューは女の敵よ!!


どうやら、これを全部食べたら太る...と思われた様です。

しかし、くいしんぼうの二人は、松の内が明けたらダイエットしましょう。と約束したのでした。


『寒い冬を乗り切るには、やはり食べなきゃね。』となり、

「ですよね~^ロ^」となりました。

日時:2014年2月14日 PM 04:41
エルダーホームからこんにちは (平成26年1月号)
K様は、今月お誕生日を迎えられ、99歳になられます。
 先日の日曜日、ご家族がお集まりになり、たくさんのごちそうや花束をお持ちになって、白寿のお祝いをなさっていらっしゃいました。
 他の入居者様も、いつもいたわって下さり、
「あら...今日はいい顔色しているわよ。」
「あ~よかった!全部ご飯食べられたわね。」
など、口々に声をかけて下さいます。
 K様はお耳が遠いこともあり、にこにこしてうなずくか、小さな声で「はい...。」とお答えになります。
 ところがある日のお食事の後、突然K様が、
「みなさん!私は今夜、あの世に逝きます。ころりと逝きます。明日はお会い出来ません。ありがとうございます。」
 さほど大きな声ではありませんが、はっきりとおっしゃいます。
周囲の方々も驚き、本気にしていいやら、なんと言って良いやら、言葉がでません(^^;)
 それを聞きつけたスタッフが、
「Kさん、お薬がまだですよ。これは寿命が延びるお薬です。ちゃんと飲んで下さいね。」
といつものお薬を渡しました。するとK様
「みなさん!ころりと逝けなくなりました...明日もよろしくお願いします。」
 ああ~本気にしなくて良かった...^o^
99歳には、どうにもかないません。

日時:2013年12月 6日 PM 05:50
エルダーホームからこんにちは(平成25年12月号)

先日、秋晴れの下、エルダーホームで運動会が行われました。

入居者様・ヘルパー共に赤白に別れ、キリリとはち巻きをしめて勢揃い。


「宣誓!我々選手一同はスポーツマンシップよりも、

明日の朝『運動会のせいで体が痛くなった!』

と言わないことを誓います!!!

 

両チームキャプテンによる選手宣誓の後、ラジオ体操で体をほぐし、恒例の玉入れが始まりました。

バランスを崩しては大変なので座ったまま玉を投げます。

動くのはカゴを背負ったヘルパーです。

中腰になり選手達の前をインベーダーゲームのようにカニ歩きで往復するのですが・・・

立ち上がって追いかける方、カゴを掴んでダンクシュートする方・・・

違反者続出で揚句ほとんど入ってしまいました。


その後、ストラックアウトやパターゴルフと皆様真剣に、見ている方も固唾を飲んで見守ります。

M様(女性83歳)の娘様も飛び入り参加で見事カップインし、大盛り上がりでした。

最後はパン食い競争(コチラも動くのはパンの方です)のアンパンをおやつにお茶を頂きながら成績発表。

優勝・準優勝のメダルを胸に「ゴルフのカップインの数で勝負がついちゃったなぁ・・・」など皆様反省会と来年の運動会でのリベンジを誓い合っていました。


翌朝、体の痛みを訴えたのは、案の定玉入れのカゴを背負っていたヘルパーさんでした。

日時:2013年12月 4日 PM 05:18