ヘルパーさんが困った顔をして戻ってきました。
話を聞くと、O様が何度布団をかけても
はいで床に落としてしまう...とのことです。
"風邪でもひかれたら...心配です。"
O様は12月で百歳になられ、立ち上がりも難しく、
ベッドか車椅子での生活になられていらっしゃいます。
どうしたのかしら?とO様のお部屋へ
ご様子をみに伺いました。
「Oさん...お布団何か変ですか?重たいのですか?」
色々なお話をしているうちに理由がわかりました。
『あのね...今日早く帰って子供達のごはんを
つくらなくちゃいけないの。
このまま降りたら危ないから布団を敷いて
降りようと思ったの...』
か細い声でおっしゃいました。
なるほど、ビックリするやら感心するやら...。
百歳を過ぎても心はいつも
"おかあさん"
なんですね
「そうですか、それでは夕方になったら私が
お家までお送りしましょう。」
O様安心なさった様で、
『お願いね』
と休まれました。
お子さんにご飯を作っている夢を
見ていらっしゃるのかもしれませんね^^