W様は97歳の誕生日を迎えられました。
娘様孫様が訪れお祝いに花やカードを持参すると
「ありがとう。私は幸せ者だわ。」
とおっしゃいます。
週末に仕事を終えた息子様ご夫婦が訪れるとお嫁さんが、
「お母さんご飯は食べ過ぎたらいけませんよ。身体の調子を見ながらね。」
と言います。
「うちの嫁さんいい人でしょう。」
「良く気が付きます。」
「私は大好きです。」
排泄介助にヘルパーが行くと
「ありがとう。面倒な事をさせて...助かりました。」
食事の時は必ず手を合わせて
「今日も美味しい物が食べられて幸せです。」「味付けも良いし量も丁度いいです。」
入浴の時には
「お風呂に入れて気持ちいいです。皆さんが一所懸命なさってくれるのでありがたいですね。」
またある日、W様と病院でなかなか来ないタクシーを待っていると、付き添いのヘルパーに
「あなたと話ができる時間をたくさん与えてもらって良かったです。」
いつもどんな時も感謝と思いやりと愛情に満ちた言葉をかけてくださいます。
「100歳まで頑張らなくちゃね。」
誕生日の感想です。
これが長生きの秘訣なのでしょうか。人生を嘆いたり愚痴をこぼしてばかりではいけませんね!
Wさんと接する度にヘルパー皆、年を重ねたらこうありたいと思う日々なのです。なかなか出来ませんけどね(*^_^*)