介護職に就いて今年で3年目の男性ヘルパーBがいます。
先日、入居者のA様が急に体調が悪くなり病院へ
救急搬送という事態が起きました。
同行の先輩ヘルパーが救急車を要請し待っていると
Bヘルパー「この帽子とお守り持って行って下さい。
いつも大切にしていたから・・・」
と渡しに来ました。
そんな心遣いも病状が心配でなかなか救急時は
忘れてしまいがちです。
救急車に乗ると、
『帽子は?お守りなのよ...』
と言います。
同行のヘルパーが
「ありますよ。大丈夫^^」
と伝えると安心したような顔をされました。
また別の入居者C様は、ご主人の名前が印刷してある
タオルが大好きです。
いつも首にかけています。
やはり体調が悪く入院された時、同行ヘルパーが
持参しました。
病衣に着替えると
『タオルはどこ?』
とすぐに探されます。
「大丈夫、大丈夫、ありますよ^^」
とヘルパーが首にかけるとホッとしたように
眠られたことがあります。
ヘルパーは、介護していく過程で入居者様との
会話から何を大切にされ、どんな品を身近に置くと
安心するのか、ご家族様との生活を振り返り、
どんな思いを温めているのかがよくわかります。
Bヘルパーも3年が過ぎ、少しづつ成長しているようです。
「今年は介護福祉士の試験を受けます。」
と勉強を続ける決意も上司に伝えています。
改めてホームでは、入居者様もヘルパーも
ひとつ屋根の下で家族のように生活していることに
気付かされました。