エルダーホームの2017年4月の日誌

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介護トピックス

エルダーホームの業務を月ごとにご紹介

エルダーホームからこんにちは(平成29年4月号)

人はそれぞれ生活習慣が違いますが年齢を

重ねるごとに変化もしてくるようです。

お部屋もそれぞれですが、特に冷蔵庫の中は個性的です。

スプーンやコーヒーカップを


「ここなら埃がかからないだろ?」


と『収納』されているのは80才(♂)のA様。


88才(♀)のT様はおせんべいやクッキーを

袋ごと冷蔵庫に保管していらっしゃいます。


「なかなか減らないから日にちが過ぎちゃうと思って。」


消費期限は延びないと思うんですが......。


先日93才(♀)Y様の居室へお掃除に入った時のこと。

冷蔵庫内を拭こうと開けてみると、

昨日の認知症予防スクールでお出しした

『ひねり揚げ』が2本、

食べかけの『ミカン』2房がむき出しのまま

ちょこんと並んでいます。


「あの~これは?」


「それ美味しかったからあとで食べようと思って

少し残してきたの」


「このミカンは?」


「寝る前だったから半分だけ食べようと

思ったんだけどつい食べ過ぎちゃって......

それしか残らなかったのよ」


「そーなんですか......で、ひねり揚げはいいとして、

ミカンはどーします?薄皮がパリパリになって

いますけど。いつのですか?」


「ゆうべだったかしら......

その前の日だったかしら......

朝起きてから残りを食べようと思ったのよ。

そんなにパリパリになってる?」


「なってますよ。」


ご自分で触ってみてちょっと残念そうに


「じゃあ処分して。」


「今度からラップで包みましょうね。

でもこれぐらいの量なら残さなくても......。」


「今度からそーするわ。」


さて、そんなこんなで一週間後、

冷蔵庫の中には...

やっぱりミカンが一房ありました...

2017年4月14日