エルダーホームの2018年12月の日誌

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エルダーホームの業務を月ごとにご紹介

エルダーホームからこんにちは(2018年12月号)

「パ!タ!カ!ラ!・パ!タ!カ!ラ!」


食堂から元気な声が響いてきます。

お食事前、嚥下機能のために行っている『健口体操』です。

音頭を取っているのは背のスラッとしたヘルパーのSさんです。


「はい、お疲れ様でした!お食事までもう少しお待ちください」


と締めくくると


「いいわねぇ...」


と声が...。91歳のⅠ様です。


何が『いい』の?」


近くにいた小柄なヘルパーのTさんがお聞きします。


「背が高い人って羨ましいわ。私150㎝しかなかったから...

今はもっと縮まってるはずだけど...

子供のころから毎日牛乳飲んでいたけど

途中で止まっちゃったのよ」


「高くなりたかったの?」


「もっと大きくなりたかった!せめて160㎝位は欲しかったわ」


「私も同じよ!」


「子供のころ運動はしたの?」


「しなかったのよ」


「勉強ばかりしてたの?」


「それもしなかったのよ」


「じゃあ何してたのよ?」


「あら...寝てたのかしら...変ね、『寝る子は育つ』っていうのに

何で大きくならなかったのかしら⁉」


大きな声の二人の会話に周りの方も思わず爆笑です。

和やかな雰囲気の中、今日もお食事が始まるのでした。

 

2018年12月16日
エルダーホームからこんにちは(2018年11月号)

 今年もぶどう狩りに行きました。

秋晴れの絶好のぶどう狩り日和でした。

参加される皆様は朝からうきうきと嬉しそうです。

ヘルパーは、車椅子は何台持っていくか。

シルバーカーはどうするか。何回も打ち合わせをし準備しています。


車に乗り込みさあ出発!

いつも「家に帰ります」「ちょっと出かけて来る」と言っては

戻れなくなってしまうS様もご一緒に出かけます。

ヘルパーはS様が車を降りてどこかへ行ってしまったら

どうしましょう・・・と心配顔です。


園に到着。

S様は皆さんの飲まれるお茶やコップが入ったバックを持って

にこにこと車から降りて来ます。


ヘルパー「あら、S様すみません。お手伝い頂いて」


「大丈夫!任せなさい。今日はバッグは僕が持つから・・!」


はっきりおっしゃいます。

昔もこうしてご家族の為に、頼もしいお父様だったのでしょう。

心配ご無用でした。


さて、ぶどう狩りでは


「すごいね。こんな風にしてぶどうは、つるを作るのね」


「おいしそうなぶどうばかりだ」


「涼しくて気持ちいいね」


おいしいぶどうを食べながら話します。

食事はいつもなかなか進まないF様もあっという間にぶどうを食べて

しまいました。

ヘルパーも「ご飯もこんな勢いで召し上がってくださるといいですね」と

笑いながら話しています。


帰りは車窓を眺め


「この病院昔入院していたことがあるんだよ」


「そうですか」


K様は工事現場のブルドーザーをじっと見てほほえんでいます。脳梗塞を患ってから言葉を発することが出来なくなりました

「昔工事現場で働いていたんですよね?」

とヘルパーが伺うと「うんうん」とうなずきます。


O様は、公園が見えたら「ここ昔来たわ!娘と一緒に」

楽しかった頃を思い出していただけたようです。


「来年も又行きたいね^^」と。

"皆さんご一緒にまた来年も行きましょう"

 

2018年12月 6日